- 避難時や被災時に障害をもつ子どもを持つ親の難しさはどのような点があるのか?
- 緊急時にパニックを起こす子どもがいる場合、どのようにサポートすれば良いのか?
- 発達障害の子どもが日常生活で落ち着くために必要な支援や環境はどのようなものがあるか?
ノア・モレノとイスマエル・サンチェスには共通点があるようには見えません。
ノアは7歳。サンチェスは18歳。
ノアはマインクラフトとロゴが大好きで、サンチェスは音楽と馬に乗るのが大好きです。
共通点は二人には発達障害があることと、カリフォルニア州の山火事で二人の家族は何もかも失ってしまったことです。
現在は公的な支援を受けています。
保安官事務所従業員協会によるお買い物イベントに参加できる、サンバーナディノ郡に住む58人の子どもに、ふたりが選ばれました。家族もとても喜びました。
「これは、本当にうれしいことです。とてもありがたいことです。」ノアの母親が言います。
ノアは、服、おもちゃ、学校で必要になるものを買い物かごにいれていきました。
ノアの父親は、37000エーカー(約150平方キロメートル)を焼いた8月の山火事で家を失いました。
「本当に厳しいです。息子が持っていたおもちゃで遊ぼうとしても、すべてなくなってしまったのです。」
涙をうかべて父親は語ります。
「息子にはお気に入りのおもちゃが必要なのです。
それがあると、息子は落ち着けるのですが、山火事になって、すべてがなくなってしまいました。
落ち着けるものがなくなってしまいました。
落ち着くことができません。」
一方のサンチェスはウォルマートストアの外でパニックになってしまいました。
たくさんの子供たちと保安官事務所の人たちと一緒に買物をしている時にです。
「息子はひとりになりたいのです。でも、保安官事務所の人が好きなのです。
保安官事務所の人 と少し話せば落ち着くはずです。」
サンチェスの母親は笑みをうかべて、息子がビクターバレー駅の保安官の人によく知ってもらってるといいます。
サンチェスはもっと幼いころ、パニックになると度々緊急電話をかけてしまいました。
「パニックになるのは息子にとっては緊急事態なんです。息子は、緊急の電話番号を知っていたんです。」
何回か電話を受けて説明を聞き、保安官事務所の人はサンチェスのことを知り、助けてくれることになりました。
今は、緊急電話を自分でかけるのではなく、母親が電話をかけることをサンチェスは約束していると母親は言います。
(出典・画像:米THE PRESS-ENTERPRISE)
山火事ですべてを失って、たいへんなご苦労をされていると思います。
避難時や被災時においての、障害をもつ子ども親の難しさはこれまでにも、報道で聞きます。
大地震などが起きて家にいることができなくなったら、常に集団の中にいなければならなくなったら、うちの子どもとどのようにして過ごしていくかは、常に考えています。
考えるだけでなく、できる準備はきちんとしておかなければなりませんね。
ノアはマインクラフトが大好きです。
発達障害の子ども向けのマインクラフトのワールドが作られています。
発達障害児のためのマインクラフト
(チャーリー)