- 発達障害の子どもたちに対して救急隊員はどのように接すれば良いのか?
- 発達障害の子どもたちに安全を教えるために何が必要なのか?
- 対応が必要な子どもたちだけではなく、救急隊員や警察官も学ぶべきことは何か?
9歳のトミー・ニューマンは発達障害の自閉症です。
口で話すことはできません。デバイスを使って話しています。
トミーは棒が大好き、掃除が好きです。
そして、母親のジェナと一緒に「センサリーバッグ」を作るのが好きです。
センサリーバッグは、トミーのような子どもたちが救急隊員とコミュニケーションを取りやすくするのを助けます。
「救急隊員は、発達障害の子どもたちとどう接すればよいかをまず知らなければなりません。
何が助けになり、何が助けにならないのか。
叫んでいる人に、ただ叫んでも何の助けにもなりません。
冷静に『あ、ちょっと待って』と気づいて、この子どもは自閉症かもしれないと考える必要があります。
そして、そうした子どもにあった接し方をする必要があります」
母親のジェナは、支援団体を設立し、特別支援を必要とする子どもたちに安全について教える活動を行っています。
「私はこのためには、双方向の関係が必要だと考えています。
子どもたちだけでなく、救急隊員や警察官にもこうした子どもたちとの関わり方や適切な対応の仕方を学ぶ必要があります。
子どもたちだけが学んでも無意味になってしまいます」
新型コロナウィルス感染拡大の前は、ジェナは地元の警察や消防署でも活動してきました。
そして、そうした子どもたちに向けた「センサリーバッグ」の提供も行ってきました。
息子のトミーと、ヘッドフォン、フィジェット、ホワイトボードなど、特別なニーズを持つ子供たちが救急隊員の助けを必要とした場合に役立つアイテムを詰め込んだバッグです。
「火事や緊急事態が発生した場合、どんなケースであっても、子どもたちが感じる騒音レベルは私たちよりもはるかに高くなります。
ヘッドフォンをつけてあげれば、すぐに落ち着かせることができます。
不安を感じたらフィジェットが役に立ちます。
うまくいけば、それが彼らを落ち着かせ、少しでもリラックスさせるのに役立ちます」
地元のすべての警察や消防の車にセンサリーバッグを装備してもらうことを目標に、息子のトミーとバッグの提供を続けています。
地元の警察署長フィル・スミスはセンサリーバッグは求められているもので感謝しているといいます。
「私たちは助けたい。
子どもたちの気持ちをわかって、ケガなどをすることなく助けたいのです。
このセンサリーバッグがそれに役立つのであれば、それは本当にすばらしいです」
(出典・画像:米SPECTRUM NEWS1)
困ってしまう警察官や救急隊員の方は日本でも多いのではないかと察します。
対応が進むことを願います。
(チャーリー)