- 自閉症の人が普通の仕事を続けることが難しい理由は何か?
- 自閉症の成人で仕事に就いている割合はどれくらいか?
- 自閉症の人が起業する際に必要なサポートは何か?
自閉症の若者の就業を支援する斬新なアイデアが生まれました。
自閉症の人へのケアサービスを提供する慈善団体が、自閉症の人の就職のために古いトレーラーを購入して、カフェなどのビジネスを行うことを考えています。
慈善団体「スクラム」のダン・エイチソンによれば、クライアントである自閉症の人たちは成人になってから仕事を見つけるのに苦労しているといいます。
雇用されることを望んでますが、「普通の」仕事を続けることが難しいと感じています。
自閉症の人が仕事を見つけられない理由はさまざまだといいます。
それは自閉症の人はうまく面接に対応できないこと、雇用する側が自閉症の人を理解し、職場でそれらを完全にサポートすることができないなどの可能性があります。
イギリスでは自閉症の成人で仕事に就いているのは32パーセントにすぎません。
失業中の自閉症の成人の77パーセントは仕事をしたいと考えています。
スクラムでは自閉症の人のライフスキルを身につけるためのサポート、家族のサポート、自信の構築と社会的スキル開発を含むサービスを提供しています。
スクラムの利用者の一人であるフレイザーは仕事を探していましたが、適当なものが見つかりませんでした。
19歳になったばかりのフレイザーは、デイケアや大学には行きたくありません。
自分にできる有意義な仕事を望んでいました。
スクラムのスタッフが、古いトレーラーを購入し起業の支援を行うことを思いつきました。
フレイザーが自分でビジネスを行う機会を提供するのです。
トレーラーが、移動式のカフェ、美容院、そして感覚に優しい部屋などになります。
「私たちは自閉症の若者たちに、自分のスキルや興味にあわせて、最終的にはトレーラーで自分のビジネスを行うことを目標に、働く機会を提供したいと考えています」
そうクラウドファンディングを立ち上げ、最初のトレーラーを購入しました。
フレイザーは使えるように修理作業にとりかかっています。
スクラムはこう言います。
「ビジネスを行う上で必要となる、財務管理、マーケティング、コミュニケーション、組織運営などスキルについても自閉症の人をサポートします」
(出典・画像:英Leicestershire Live)
起業して食べていく。
簡単なことではありません。しかしチャレンジする価値はあります。
型にはまることが求められる就職だけでなく、発達障害の方にこそ、型にはまらないことが活きるこうした起業支援がもっとあっていいと思います。
(チャーリー)