- 1. 自閉症の人が持つ特徴や能力はどのようなものがあるのか?
- 2. 高機能自閉症の人が社会で働く際に直面する課題は何か?
- 3. 自閉症の人を理解し支援するためには何が必要か?
「自閉症の人はたくさんの知識をもてます。知っています」
高機能自閉症の23歳のジョン・スコットは、映画についてたくさんのことを教えてくれました。
今、スコットはゲームや映画に夢中です。
「自閉症の人はたいてい、夢中になれるものを持っています。
映画を作るのにはとても時間がかかります。
映画を作るのに1日かけても、それは完成した映画のなかの2分にしかなりません。
映画の悪口を言うときにはそれを知っておいてほしいと思います」
スコットは論理的で率直な人です。見たとおりの人です。
スコットはゲームや映画の知識から類推して物事を説明します。
またスコットは、社会的な合図を読み、いつ何を言うべきかを知ることが、自分には自然に身につかないことも知っています。
「僕の両親は、いつも自分の意見を言うなと教えてくれました。
『このドレスは似合ってる?』
『似合ってない』
そう言ってはいけないのです」
高機能自閉症の特徴には正直さ、正確さがあります。
スコットは幼い頃、妹が言う皮肉なども文字通りに受け止めていたと言います。
「今でも時々、人が言っていることを誤解してしまうことがあります。
幼い頃は皮肉かどうかも判断できませんでした」
自閉症の人が優秀な従業員になれるのは、正確であり構造化して考えるからだとスコットは言います。
しかし、自分が自閉症であることを雇用主に伝えるべきかどうかは、わからないといいます。
「自閉症の人への偏見をもっている人がいます。
自閉症であれば、仕事はできないと考えるのです」
スコットは高機能自閉症の人は、社会にほぼ適合できると言います。
学習するのに時間がかかるだけです。
「自閉症だから、その人は無能だと決めつけないでください。
特定のことに支援を必要とするだけです。
誰でも人間は助けを必要としています。
私は自閉症への理解ができている職場で働いていたことがあります。
本当に素晴らしいことでした」
スコットは自閉症の人は異なるOSを搭載しているだけだと言われたことを憶えています。
「他の人がWindowsであるなら、僕はMacなんです」
スコットは老人ホームでの仕事を終え、新たな仕事を探しています。
スコットは技術者で、新型コロナによるロックダウン中は、テレビ電話が使えるように住民のサポートなどを行っていました。
またスコットは毎週金曜日、地元のFM放送で映画などのレビューの番組のホストを務めています。
「僕は映画やゲームについては何時間でも話せます。
多くの人が知らないことをたくさん」
(出典・画像:ニュージーランドstuff)
WindowsやMac、スマホではiOSやAndroidもあります。
基本できることは同じです。
ですが、それぞれ得意とする分野があったりします。
それと同じなんですね。
(チャーリー)