- ジョーディーがサイバーセキュリティ業界で就職する際、発達障害がどのように役立つ可能性があるか?
- 母親のベブがジョーディーの将来について心配する理由は何か?
- ニューロダイバーシティや神経多様性を持つ人々が、企業にとってどのような価値をもたらす可能性があるか?
16歳のジョーディーは、発達障害のために他の人とは違います。
ジョーディーはこのことが、サイバーセキュリティ業界で仕事を得るのに役立つことを期待しています。
しかし、母親のベブはジョーディーが学校を卒業した後の就職について心配しています。
ジョーディーはコンピュータが大好きです。
そしてこの分野では「枠にとらわれない発想」をする人が求められていると考えています。
ジョーディは自分の発達障害がサイバーセキュリティ業界への就職で武器になると考えています。
「私はパズルを解くのが大好きです。
サイバーセキュリティ業界にはたくさんのパズルがあります。
そして、学校の教育の結果、ほとんどの人は直線的な道に沿って考えます。
私は他の人とは違った考え方をします」
母親のベブはずっとジョーディーの学校について苦労してきたといいます。
「息子は3歳のときには、チェスの勝負で保育園の先生に勝っていました。
私は、息子の考え方や学ぶ方法が他の子どもたちとは大きく違うことに気づきました」
親は、発達障害の子どもを素晴らしい方向へ導き、サポートできるとベブは言います。
しかし、学校を卒業すると大きな困難が待っているといいます。
「学校を卒業した後は、漂流するようなものです」
多くの人は社会が期待するやりかたで、情報を処理します。
しかし、発達障害の人は他の人達とは異なるやり方で情報を処理します、学びます。
異なる考え方をする人は企業に大きな利益をもたらすといいます。
発達障害の、自閉症、失読症、注意欠陥多動性障害(ADHD)などは、すべてニューロダイバーシティの例です。
クリス・ヒューズは、自身がかかえている失読症とそれに伴う困難から、プレゼント・パル社を開発しました。
問題解決、製品の革新、創造性で、既成概念にとらわれない取り組みが行われています。
「現在、スコットランドでは国中でソフトウェア技術者が求められています。
自閉症や自閉症スペクトラムの人たちは、ソフトウェア開発やゲームデザインに非常に適した特性を多く持っています。
神経多様性、ニューロダイバーシティがあることは大きなメリットです」
ジョーディーの母親のベブは、企業は求人広告や採用の方法を変える必要があるといいます。
「発達障害をかかえる人たちはおそらく、『協調性』を求める仕事には応募しません。
これは、ニューロダイバーシティ、神経多様性の人たちを恐怖に陥れる言葉です。
採用する側が変わらなければなりません」
デジタル経済の成長は、そうする必要があることを意味しています。
(出典・画像:英BBC)
コミュニケーション能力、協調性。
企業の採用担当者からはよくそんな言葉が聞かれました。
それだけの人に比べたら、むしろない人の方に私は魅力を感じたりします。
価値を作り出す能力よりも、そんなことばかり重視した採用や社風の結果が、中間搾取をするばかりの人や企業の増加につながり、現在の日本企業の世界における地位低下に現れているのでしょう。
それだけの人よりも、他の人と違う視点、考えをもって価値を作り出す人こそが、今や社会にも企業にも、はるかに求められています。
発達障害、ニューロダイバーシティの社員に求められる企業の姿勢
(チャーリー)