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もう誰もいない公園に行かなくてよい。自閉症の男性のブランコ

time 2020/09/16

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

もう誰もいない公園に行かなくてよい。自閉症の男性のブランコ
  • 大人サイズのブランコはどこで手に入れることができるのか?
  • 自閉症や発達障害を持つ人が、感覚を落ち着かせるためにどのようなアクティビティを行うのか?
  • コロナ禍において、特別なニーズを持つ人が公共の場で安全に過ごす方法はあるのか?

大人サイズのブランコはなかなかありません。

アンドリア・マクアダムスは自閉症の弟、34歳のスティーブン・マクアダムスのためにブランコを設置しました。

スティーブンはきょうだいの家族と一緒に暮らしています。
親が亡くなったあとは、アンドリアが介護をしています。

「弟の知的レベルは5歳から6歳です。
母はずっと以前に亡くなりましたが、父は約1年前に亡くなりました。
それから一緒にいます」

ブランコに乗ったときの感覚がスティーブンを落ち着かせるといいます。

しかし、サイズ的に乗れるブランコは少なく、また最近ではコロナ禍のために公園に行くことも困難となっていました。
スティーブンは自分が乗れるブランコを作ってもらうためにこれまでに貯金してきました。
アンドリアはブランコを作ってもらう依頼先をFacebookに投稿し探しました。

そして今では、裏庭に2つのブランコと木の砦があります。
スティーブンはこう言います。

「ブランコは大好きです。
そしてもっとすごい砦もできました」

T&Rカスタムウッドワーク社のティム・タトルとライアン・シューマッハがこれをつくりました。
彼らがスティーブンと希望についてよく話した後すぐにアンドリアは契約したと言います。
そして、その会話から木の砦のアイデアも生まれました。

二人はこれまでにカスタムの二段ベッドを作ってきましたが、ブランコは多くありません。
スティーブンの体重は約54キログラム。
大人が乗ることにあわせて、大きなボルトと梁でブランコを作りました。

「ブランコに初めて乗ったときのスティーブンの顔を見たら、それだけで満足しました」

これから、小さな滑り台もつける予定です。

アンドリアはこう言います。

「とても多くの時間と労力をかけてくれたことに本当に感謝しています。
スティーブンのブランコは本当に望んでいたものです。

二人が見積もりに来たときには、スティーブンの希望をよく聞いてくれました。
そして、支払うお金はほぼ材料費だけでいいと言ってくれたんです」

自閉症スペクトラム障害をかかえる人の多くが感覚にも問題をかかえます。
自己刺激のための反復的な体の動き、常同行動によって刺激することで、自分の心を落ち着かせることができるといいます。
これまでは、公園に行って子どもたちがいないときにスティーブンをブランコに乗せていたとアンドリアは言います。

「大人が乗れるブランコは売っていません。
誰もいないことを願って、朝早く公園に行ってスティーブンをブランコに乗せていました」

しかし、新型コロナウィルス感染拡大のために、最近ではさらにそれが難しくなっていました。
スティーブンはかんしゃくを起こすこともありました。
さらには、スティーブンが毎週通っていたプログラムも中断されてしまいました。

「スティーブンは友人たちと一緒に過ごせる、公民館で行わるデイプログラムに通っていましたが、それも今は閉鎖されてしまったんです。

スティーブンは気が狂いそうになっていました。
しかし、公園に行くこともできません。
スティーブンは、人とすぐにハグをしたがります。それを嫌がる人がいることを理解できていません」

そうした問題が、裏庭にブランコが出来て解決しました。
今ではスティーブンとアンドリアの7歳の娘が一緒に遊んでいます。

「私たちもすごく楽になりました。
もう公園に連れて行く必要がありません。
スティーブンは落ち着きたくなったら、自分で裏庭に行くだけでよくなりました」

(出典・画像:米THE SPOKESMAN REVIEW

うちの子もブランコが大好きです。

乗っているとすごい笑顔になります。

しかし、大きくなってからは乗れるブランコがなく、公園のブランコに乗せても足がついてしまって自分から乗るのを止めてしまいます。

こんな素敵なブランコが出来て、そして家族のご苦労も減って、本当に良かったですね。

発達障害の子と家族が楽しめるように設計された優しい遊び場

(チャーリー)


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