- 発達障害の大学生が新しい友人を作る方法はありますか?
- 遠隔で対人関係を築くために役立つリソースやツールはありますか?
- 大学で発達障害の学生をサポートするための取り組みにはどんなものがありますか?
大学での新しい生活。
多くの新入生にとって、最初は簡単なことではありません。
とくに社会的な交流に困難をかかえてしまう、発達障害をかかえる学生にとっては。
英デ・モントフォート大学(DMU)では、発達障害の新入生が登校する前に人気のゲーム「マインクラフト」を利用して生徒たち同士の出会いを支援しています。
マインクラフトでは、仮想世界でブロックを使って都市や建物を作り自分の世界を作り出すことができます。
一人で遊ぶこともチームで遊ぶこともでき、友情を育めます。
DMUの発達障害の学生たちの担当官であるクレア・スクイーズが、この取り組みを考えました。
そして、とてもうまくいっているといいます。
「それは素晴らしいものでした。
マインクラフトを行っていた生徒から、そんなコメントももらっています。
初めての取り組みでしたが、生徒たちが友だちになっていました。
新型コロナウィルスの今の状況では、それはとても重要なものになりました。
講義の合間に顔を合わせることなどができないので。
この方法であれば、遠くにいたままで友だちを作ることができます」
クレアに届いた生徒からのメールにはこのように書かれていました。
「これは本当に素晴らしいアイデアです!」
「もともとマインクラフトが大好きだったので最高です」
発達障害と診断されていたり、そう思われる条件を満たすことを示したDMUの全生徒に、マインクラフトのグループへの参加状が送られました。
これまでの研究で、マインクラフトが発達障害の人たちに役立つことが示されています。
安全な環境で楽しめることが大きいのです。
なお、DMUでの発達障害の生徒たちへのサポートはマインクラフトだけではありません。
クレアはこう言います。
「私たちは、発達障害の学生に大学の家族の一員であることを感じてもらい、サポートチームの主要メンバーに会って私たちのことを知ってもらい、私たちが親しみやすく、サポートする存在であることを知ってほしいと思います。
学生たちが友情を育んだり、少なくともお互いのことを少しでもよく知って、新学期が始まったときには、すでにDMUのことをある程度知っていることで、不安が軽減されることを願っています」
(出典:英デ・モントフォート大学)(画像:Pixabay)
安全な空間で、無限の創造性を発揮できて、楽しむことで自然に友だちもできる。
マインクラフトは本当に素晴らしいと思います。
ますます広く活用されるといいですね。
(チャーリー)