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自閉症の私がショックを受けたTikTokの自閉症チャレンジ

time 2020/05/24

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

自閉症の私がショックを受けたTikTokの自閉症チャレンジ
  • 自閉症や発達障害を持つ人々がいじめられることに対してどう対応すれば良いでしょうか?
  • SNSやネット上で広がるいじめ行動に対抗するためにはどのような方法が有効ですか?
  • 社会が障害者に対してより理解を深めるために何が必要でしょうか?

私たち障害者に最近、衝撃をあたえたものがあります。
それは、自閉症の人たちをあざけり、いじめるTikTokの「自閉症チャレンジ」です。

どんな動画かというと、自閉症の人がパニックを起こしているところやおかしな歩き方や行動を真似してふざけているものです。

初めてこれを見たときに私はショックを受けました。

自閉症の当事者であり自閉症の人を支援している私は「自閉症チャレンジ」というワードを知ったときには、自閉症の理解と受容を広めるために行われているものだと考えていました。
なので、とても傷つきました。
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自閉症や発達障害が多くの人に理解されるまで、これまでに何年もかかりました。

しかしこのチャレンジを知って、理解していない人がまだまだたくさんいることを思い知らされました。

私はずっと考えました。
「どうしてそんな意地悪をしようと、その人たちは思ったのだろう」

私はじっとしていられませんでした。

私はすぐにTikTokにこれらの動画を取り下げるように依頼しましたが、返事はありませんでした。

そのためTikTokが動くように、YouTubeに動画投稿をしシェアを呼びかけました。

動画では自閉症チャレンジについて説明し、TikTokに人に優しいキャンペーンを行う検討をしてほしいとお願いをしました。

障害のある人たちの対応を求める声を受けて、TikTokはハッシュタグ#AutismChallenge(自閉症チャレンジ)と、そのチャレンジを始めた動画を削除することを決定しました。

TikTokの広報担当は次のように述べています。

「これらのコンテンツは、当社の価値観を反映しておらず、当社のコミュニティガイドラインに概説されている行動規範に違反しています。元の動画はすでに削除されましたが、他の動画についても現在調査中であり当社のポリシーに違反するコンテンツについては、今後も対処を行う予定です」
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TikTokがこのように対応したことは、障害をかかえる私たちが団結したときには世界にポジティブな影響を与えることができるという明るい兆しのように私には思えました。

米国疾病予防管理センターの2018年の発表では、アメリカでは4人に一人が障害をかかえています。

米国で最大のマイノリティといっていいでしょう。

そうした人たちの擁護者であることを私は誇りに思っています。

TikTokの人たちには、いじめが他の人に与える有害な影響をあらためて考えてほしいと願っています。

(出典:米The MIGHTY)(画像:YouTube

そんな動画を作って、見て、「笑える」人たちこそ今の社会にとって障害となる「障害者」でしょう。

しかし、障害者と今呼ばれる人たちが腫れもののように扱われたり、特権マイノリティ化するのも違うと思います。

そうではなく、

例えば頭を叩いたりするようなお笑いを見ても、私は全く笑えません。嫌な気分になります。
そしてそういうのはすごく昭和です。
嘲笑と笑うことの区別がつかないのはもっと古い、そしてあまりに幼稚。

「笑えない」ことに気づいてください。嫌な気分になる人のほうが多いのです。

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(チャーリー)


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