- 知的障害を持つ子供でも社会に貢献することはできるのか?
- 特別支援を必要とする子供の未来について、どのような準備が必要か?
- 家族が運営する支援団体はどのようにして他の家族を支えるのか?
「新型コロナウィルス感染症の感染を防ぐために、みんなマスクを着けるべきというインド保健局の指示にあわせて、ラージは自分からマスクを作り始めました」
ラージの母親はそう言います。
母親から縫製を学んだラージは自分で作ったマスクを大臣に渡しました。
ラージは布を切り、縫製します。母親のプラバが両側につけるゴムひもを縫い付けるのを手助けします。
1000枚のマスクを大臣に渡してから、すでにまた500以上のマスクを作りました。
母親のプラハは娘のラージを誇りに思うといいます。
「自分がしていることがとても重要なことの一部になっていることはわかってはいません。
しかし、誰かの感謝の気持ちを知ると笑顔になって、幸せになっています」
ラージには知的障害があります。
ラージが生まれてからしばらくの間はたいへんでしたが、家族は学びました。
ラージが特別支援学校に通うのを嫌がってからは自宅学習に切り替えました。
家では絵を描いたり、ジュエリーを作ったり、刺繍をすることも学びました。
「娘はいろいろなものを作り、音楽を聴くことも楽しんでいます。
娘の作品の展示会もしたことがあります」
6年前に、母親のプラバは体の不自由な子どもたちの家族に食べ物を提供するNGO、マザークイーン財団を作っています。
「私たちは、生活必需品、おむつなどを毎月20〜40の家族に提供しています。
病院では月に150人に無償で食事の提供も行っています」
そんなプラバが最も恐れていることは、自分がいなくなった後のラージのことです。
「それは特別支援を必要とする子どもをもつ母親ならみながかかえている悪夢です。
私の夢は、親が老いて弱くなった後にラージのような人たちが他人に負担をかけずに生きていける場所を作ることです。
大きな夢なので簡単ではありませんが」
ラージは小さな声でこう口にしました。
「ママが助けてくれるので、これからも私はもっと縫製をがんばります」
(出典・画像:インドonmanorama)
できることを追求してますますご活躍頂きたいと思います。
こんなときだからこそ、さらに役立てるようなことを見つけられる機会にもなるかもしれません。
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(チャーリー)