- 自宅で芸術に取り組んでいることは、他の人とつながる手段になっているのか?
- 自閉症や重度の障害をもつ人が日常生活を送る中で、どのような工夫や支援が必要なのか?
- 家族や支援者は、定型化や予測可能性をどのように促進すれば、本人の日常生活を支援できるのか?
ブライアン・タナーは28歳、発達障害の自閉症で困難をかかえ、家族は目を離すことはありません。
ブライアンはこの新型コロナウィルス感染拡大の中で絵の教室へ参加することができなくなってしまったと母親のマリアは言います。
今は自宅で芸術に取り組んでいます。
ブライアンはこの一ヶ月の間「ブライアンの動物園」を描きました。
マリアはそれを人に見えるように窓に貼り付けました。
「多くの人が窓にメッセージなどを貼っていたりしていたので、うちではブライアンの絵を見せようと思ったんです。
ブライアンは絵を描くことが大好きです。
動物の絵を描いて、窓につけるようにしたんです」
マリアはFacebookでの反応だけでなく、実際に外を通り過ぎた人からの反応にも驚いたといいます。
ブライアンの姉のアリソンも、ブライアンは家で過ごすことを今は楽しめるようになったといいます。
絵の教室に行けなくなったことに慣れるのは簡単なことではありませんでした。
アリソンは自閉症の人、特に重度の自閉症の人が日常生活を変えるのは難しいといいます。
「ブライアンは午前中に、その日に何が期待できるかというリストを作り始めます。朝食から始めて散歩に移り、昼食をとるので、彼はその日のうちに何を期待できるかについて考えています。
変更する必要がある場合は、リストを見て、変更を加えるようにしています 」
母親のマリアは、自閉症の人がいる他の家族へのアドバイスは、とにかく、決めたことを繰り返すことだといいます。
「私たちはいつも、お決まり通りにものごとを行います。
息子のブライアンは朝起きると、これから行うべきことがもうわかっている状態です。
毎日何をするのかを書いて、見えるようにすることがそれに役立ちます。
変化することにも対応できますが、事前にわかるようにしておく必要があります」
社会的な距離を保ち、近くに散歩に出かけたときにブライアンの絵を見てみてください。
ブライアンは人が自分の絵を見てくれることをとても喜んでいます。
(出典・画像:米wktv)
家にいる時間が長い今こそ、楽しんでくれるのならどんどん絵を描いたりすると良いと思います。
描いたら、Twitterなどにどんどん投稿もしましょう。
見る方も見せる方もうれしくなるはずです。
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