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自閉症の人は感覚から近い将来の予測ができないためパニックに

time 2020/03/08

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

自閉症の人は感覚から近い将来の予測ができないためパニックに

私たちの脳はこれまでの経験に基づいて次に何が起こるかを予測することで、私たちの生活を助けます。
しかし、それらの予測力が十分に機能しない場合はどうなるでしょうか。
自閉症スペクトラム障害などの発達障害、神経系の障害があると、この脳の予測に問題を与えます。
脳は通常、危険な状況を覚えています。
たとえば熱いストーブや通りを横断しているときにあなたに向かってくる車などです。
しかし、自閉症の人では、脳が常にそれらのことを予測できるとは限りません。
米パデュー大学の教授がこの予測機能の問題と、自閉症の人の多くがかかえる感覚認知の変化と学習障害とに関係があることを発見しました。
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生物科学の生物科学の助教授であるアレクサンダー・チュビキンはこう言います。
「脳はあらゆることについて事前に計算をします。
なじみのあるものが目に入れば、すぐにそれが何であるかを思い出そうとし、
そして次に何が起きるかがわかるようにします。
私の研究室では、脳が見たことがあるものと初めて見るものとを区別する方法と
それが、神経系の障害にどのように影響を与えるのかについて研究しています」
チュビキンの目標は、自閉症などの障害の診断を容易にし、治療に役立つ可能性のある新薬の発見に向けて進歩させるための新しいバイオマーカーの開発することです。
脳がどのように将来の出来事を予測するかを理解することは、神経に関わる障害を理解することにつながるために重要だといいます。
「危険なものを見つけた場合、脳は通常それを認識し、悪いことが起こる可能性があると予測します。
これまでの経験があり、この情報を処理できる場合、時間内に逃げることができます。
しかし、脳がそれらのことを伝えることができないとき、それは圧倒な恐ろしい状況となります」
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チュピキンは、第一に脳が何に注意を払うべきかを決定する方法を理解することが、予測が自閉症などの障害においてどのように役割を果たすかを理解する鍵になるといいます。
脳が新しいものを決定するためには、感覚刺激を最初に認識する必要があります。
おなじみの刺激を認識すると、期待または予測が生成されます。
しかし新しい刺激である場合、それは驚きにつながります。
これらの驚きは予測エラーと呼ばれる、感覚から脳が予測できない状況です。
脳が驚きを受け取ったとき、脳はは対応する環境を記憶することで、将来その驚きを最小限に抑えるようとします。
「私たちは常に新しい感覚情報を受け取り、そして学びます。
しかし、自閉症などの障害を持つ人にとっては、それは簡単なことではありません。
自閉症をかかえていると、脳は視覚、触覚、聴覚などの感覚から近い将来何が起こるかを常に正確に予測できるとは限りません。
そのため、自閉症の影響を受ける人々はしばしば感覚からパニックを起こしてしまいます。
これは感覚入力から予測ができないときに起こります。
そして、感覚の過負荷はストレスを引き起こし、集中することを難しくします。
たとえば、オフィスの隅に傘を置いていて、毎日見ていると、脳はそれがそこにあることを知っており、驚きはありません。
しかし、自閉症をかかえる人の場合、そうなるのに時間がかかる場合があります。
また、多くの新しい感覚刺激のある新しい環境に慣れるまでに時間がかかることもあり、たくさんの新しい感覚刺激がパニックを引き起こしてしまうこともあります」
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(「カニッツァの三角形」Wikipediaから)

チュビキンはまた、マウスがいわゆるカニッツァの錯視などを知覚できることを明らかにした最近の研究を主導しています。この研究は”Journal of Neuroscience”に掲載されました。
「自閉症と統合失調症の患者は通常、この錯覚を知覚することができません。
錯覚は、将来の自閉症と統合失調症の早期発見の診断テストにとって重要なものになる可能性があります。
その理由は、この錯覚は空間予測を行う能力を測れるからです」
チュビキンは統合失調症でも脳の予測機能が損なわれるが、それは自閉症とは全く逆なものであると言います。
「統合失調症患者にとって、脳は感覚よりも予測を重視しています。
幻覚や幻聴を体験しているときには、その予測が感覚を無効にしているのです」
チュビキンは取り組んでいる研究が患者とその家族の両方に役立つことを望んでいます。
これらの障害を早期に診断できれば、より迅速に患者が必要な支援を受けることができます。
「研究を行えば行うほど、私たちはより多く役に立てるはずです」
(出典:米パデュー大学)(画像:Pixabay
確かに予測ができるからこそ、ふだん行動ができています。
毎日、そしてお家でも、慣れることがなくいつも自分にとって新しい環境となれば、それは簡単なものではないはずです。
うちの子がいつもテーブルの上の物を謎ルールで配置するのも、自分が慣れた環境にするためなんだろうと察します。
発達障害の人の多くは全体を見ない。目の錯覚が診断に役立つかも

(チャーリー)


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