- 自閉症スペクトラム障害の子どもが水に関する危険を回避するにはどうしたらいいですか?
- 子どもの自閉症スペクトラム障害に対する安全な水泳教育プログラムはありますか?
- 自閉症スペクトラム障害の子どもがビーチで安全に過ごすための対策は何ですか?
7歳のハリソン・レティスは発達障害である自閉症スペクトラム障害をかかえています。
母親のナタリーは、水の危険をいつも心配しているといいます。
「親としては、誰でも子どものことが心配なはずです。
まして、自閉症スペクトラム障害なのですから。
最近、ビーチを歩いていたときに息子は急に走り去って行ってしまいました」
溺死は、自閉症スペクトラム障害の子の主な死因となっています。
オーストラリアでは、この問題に対するものとして水泳安全プログラムが実施されています。
この取り組みを始めたエリカ・グリーソンは関連する統計のいくつかを初めて見たときに、間違っているものだと思ったそうです。
「14歳未満の自閉症の子どもはそうでない子どもに比べて160倍も溺死しているのです。
自閉症の子の多くが危険回避の能力が低く、そして泳ぐこともできません」
オーストラリアでは70人に一人が自閉症と診断されています。
自閉症の人の多くが水を好み、そしてさまようことも少なくないことは、一般には知られていません。
ハリソンの父親のスティーブは行動しなければならないといいます。
「息子は水泳は得意です。
しかし、プールと海とでは安全を守る方法がとても違ってくるのです」
この取り組み、サーフィンを使う「ディッパー」プログラムでは、ビーチでの安全について学びます。
「自閉症の人たちが重大なリスクにさらされるすべての理由を明らかにし、それぞれのリスクに対する解決策を開発しました」
ハリソンは最近、このプログラムで最もよく学べた子どもとして認められました。
両親にとっては、ハリソンが安全に過ごせるようになった証です。
(出典・画像:豪SBS)
日本では異なるように思いますが、米国などでも発達障害、自閉症の方の溺死は少なくありません。
こうして子どものうちから、親子で楽しく安全に過ごせるように学ぶ機会は重要です。
自閉症の人の多くが40歳未満で死亡。みんなに行動してほしい
(チャーリー)