- 感覚過敏の子どもでも安心して利用できる理髪店はありますか?
- 自閉症の子どもが理髪店でリラックスできる方法は何ですか?
- 理髪店で感覚に配慮したサービスを提供している場所はどこですか?
シャーロット・ペインには、感覚に問題をかかえる二人の子どもがいます。
これまで、理髪店で髪を切ることは難しく、二人が寝ている間に髪を切っていました。
かかえる感覚の問題も含めて発達障害の自閉症の人たちへの対応で認定を受けている理髪店、バーバーズ・ブループリントをシャーロットは見つけました。
この理髪店は米ニューヨーク市にあります。
シャーロットの二人の子どもたちは今はここで髪を切ってもらっています。
「子どもたちは楽しんでいるくらいです。
今では理髪店で髪を切ってもらうことが大好きになりました。
他の子どもたちと同じように経験させられるのは本当にうれしいです」
この理髪店のオーナーであるアーサー・イシャコフは、通常の理髪店はとてもうるさくて、落ち着けない場所だといいます。
「ドライヤーの騒音、音楽、人の話、
自閉症の子どもたちにとっては、本当につらい環境です。
一般に感覚に問題をかかえる人は、触覚、嗅覚、感覚、それらが痛みを感じるほどになってしまうのです」
アーサーの妻のアレナは親となった4年前に、この理髪店を感覚にやさしいところに変えたといいます。
「私たちは親として、みんな子どもたちに希望と夢を抱いていると思います。
子どもたちが受け入れられ、愛され、そして夢を実現してもらいたいんです。
世界がそう変わっていっていることがわかるように、この理髪店をそうした子どもたちの親の希望の光にしたいと思いました」
自閉症の当事者団体の運営責任者であるゾー・グロスも、発達障害、感覚障害をかかえる子どもにとって、理髪店は本当に難しい場所になるといいます。
「自閉症の人や感覚処理に問題を抱える人は、他の人にとっては日常的な当たり前の感覚が、痛みを伴うほどになってしまいます。
理髪店で髪を切る場合には、長時間座って、ヘアドライヤーの騒音を聞き、ヘアスプレーの匂いがし、自閉症の人の多くが困難とかんじる場面がとても多くあります。
多くの自閉症の子ども、成人にとってほんとうにつらい場所です」
この理髪店のアレナは、感覚に配慮したスペースを設置している企業や自治体に連絡をとり学びました。
学んだことの一つは、子どもが感覚の過負荷になっている状況を正しく評価することです。
この理髪店でそうなることはめったにありませんが起きることもあります。
「まず子どもに近づいて、問題がないかをたずねます。
問題なければそのままでいいですし、
そうでないなら、子どもに合わせなければなりません。
そばにいる周りの人が理解できていなければ、その子が感覚に問題をかかえていることを伝え、冷静でいるようにお願いをします」
そして、発達障害、自閉症の子どもたちがやってくると、できる限りのことをして安心できるようにするといいます。
「お店に入ってきたら、すぐに私は会話します。
そして、ハサミなど使う道具について説明します。
お互いが理解できるようにします。
それができれば、子どもたちはより快適に過ごせるようになります」
自閉症の子どもたちが髪を切っている間は、店内に流れる音楽の音量は小さくし、ドライヤーやバリカンも利用しません。
もし、それでも子どもたちがつらくなれば、途中でやめて、次回に対応するようにします。
アレナは、またこのお店で「インクルーシブ」についても伝えていきたいとも願っています。
「髪を切ることなく、ただこのお店にただ入るだけでもかまいません。
ニューヨークはコンクリートでできたうるさいジャングルのようなところです。
私もつらくなってしまうことがあります。
このお店を、ちょっと逃げられる安心できる場所としても利用し、見ていってほしいと願っています」
(出典・画像:米TODAY)
日本でもこうした理髪店が増えて、近所にできたら、
うちの子も連れていけるかもしれません。
うちの子はずっとママ美容院です。
学校に設置された発達障害の子が助けられる感覚にやさしい部屋
(チャーリー)