- 特定の物や場所に強いこだわりを持つ子供をどうサポートすればいいですか?
- 自閉症の子供が特定の物に執着するのはなぜですか?
- 自閉症の子供が新しい体験をする際にどのように対応すればいいですか?
エムリ―ムーアの電波塔が大好きな6歳の子はそうはいません。
しかし、ヘス・リズデイルにとっては何より大好きなものです。
発達障害のヘスは、高さ300メートルの塔に夢中です。
毎晩、この塔の写真を抱きしめて眠っています。
父親のジョン、母親のリズとヘスは毎週25キロの道のりをへてこの塔を見に来ます。
ヘスは発達障害の自閉症です。
それまで明るい笑顔を見ることはあまりなかったといいます。
「息子のヘスは、この塔について話し出すと止まりません。
本当のこの塔に夢中なんです
きっかけは私の仕事帰りに車を運転中に、いっしょにいた息子の目に入ったことでした。
質問をしはじめて、塔を見たいというも思うようになりました。
A4の紙に写真を印刷すると、毎晩それをもって眠るようになりました。
息子はこの塔が点灯するのを見るのが大好きです。
週に少なくとも2、3回は車を走らせて見に行きます。
いつも見に行くと、この塔の中に入って上に登って行きたいと思っていました。
息子はそれを考えると怒りはじめることもあります」
ヘスは生後1歳半のころから兆候が見え、3歳になって自閉症と診断されました。
「ヘスは私たちの3番めの子どもです。
なので、他の子と違うことはすぐにわかりました。
他の子たちのように人に反応することがありませんでした。
私たちの目を見ることもありませんでした。
2歳になるまで話すことはありませんでしたが、それからの成長は驚くべきものでした。
そしてこれまでにいろいろなこだわりがありました。
この塔に夢中になる前はあるスーパーでした。
息子が飲んでいるビタミンのブランドだからです。
最近は毎日、この塔を指差してそこに行きたいと言うばかりでした。
そして、招待されたんです。本当に素晴らしい思い出になります」
このエムリ―ムーア電波塔を所有するアルキバ社から、電波塔の敷地内に入ることができる機会に招待されたのです。
アルキバ社の広報担当はこう言います。
「この電波塔は一般公開していませんが、ヘス少年の話を聞いて私たちはとてもうれしくなりました。
例外的に見学できるよう招待しました。
ここでは多くの技術者たちが作業を行っています。
そのため塔の最上部にまで行くことはできませんが、ヘス少年が敷地に入ってライトアップされた塔を間近に見る機会を提供できたことは良かったと思っています。
ヘス少年は特別な存在です。
私たちも協力したかったのです」
ヘスと家族は特別に招待されて、ヘスの誕生日に敷地に入って塔を見ることができるのです。
父親のジョンはこう言います。
「息子は本当にうれしくなって興奮しています。
私たちみんなが思い出す、素晴らしい思い出になるはずです」
(出典・画像:英Examiner Live)
毎晩抱きしめたくなるくらい、大好きなもの。
家族みんなでそれを体験できたら、それはずっと忘れない素晴らしい宝物になりますね。
そんな出来事、うちの子と私もたくさん作りたいです。
はためく国旗を見るのが大好きな発達障害の少年へのプレゼント
(チャーリー)