- 発達障害を持つ双子が困難を乗り越えるためには何が必要だったのか?
- 双子が夢を実現するために受けた支援は何があったのか?
- 双子が農業の仕事で成功するために大切だったことは何か?
ローラとアンナ・コールウッドの双子は、父親に続いて酪農をしようと決めたのは8歳のときでした。
20歳になって、二人は発達障害による困難を乗り越えて夢を実現しました。
アンナ・コールウッドは、酪農をしたいと夢を語ったときの先生からの反応を忘れません。
「あなたには農業は本当に大変よ。」
家に帰ると母親はこう言ってくれました。
「あなたなら何でもできる。」
その言葉を決心を強いものにしてくれたそうです。
二人は10歳で発達障害と診断をされ、学校では苦労しました。
しかし、二人には粘り強さがあります。
例えば合格するまで、運転免許の試験は20回受けています。
「すべてにおいて時間は少しかかります。
けれど、最終的には二人は成し遂げるんです。」
そう父親のアンディは言います。
多くの子どもは、最新のおもちゃに夢中になるものですが、二人は農場で父親のアンディーを手伝うことが大好きでした。
「二人は小さなオーバーオールを着て、バケツを並べてくれました。
二人とも決まったことをするのが好きでした。
多くの子どもたちが退屈にするようなことを、好んでしてくれました。」
二人とも、突然の変化にはうまく対処することができませんでした。
また双子であっても、服は自分のものでなければ着ることはありません。
好きな色もそれぞれ決まっていました。
アンナはいつも青色、ローラはピンク色でした。
パニックを起こしてしまうこともありました。
学校が終わるといつも二人は父親の農場に行き、牛も家族のようになっていました。
「二人は牛と一緒にいると、すべてのトラブルが解消されていくようでした。」
10歳のときにソーシャルワーカーから支援を受け、うまく行き始めました。
「自閉症スペクトラム障害だと思う。
そう言われて、光が差した気がしました。
私たちはそれに対処するためにたくさん学びました。」
平日も週末も農場の仕事を二人は手伝いました。
学校を卒業してもその情熱が変わることはありませんでした。
大学にも入学し、イギリスで実施されている職業資格制度に合格するために農業を学びました。
「大学では、実際の仕事よりも理論を学ぶことばかりでした。
私たちはそういうのは好きではありません。
学ばなければならないことはわかっていますが、
外に出て、子牛と一緒に時間を過ごしたいんです。」
二人とも資格試験には無事に合格しました。
しかし農機に乗るための試験の合格はまだでした。
最初の先生には自動運転の農機を操作することを勧められました。
「自動運転の農機では農場では働けないと私は言いました。」
二人目の先生は、
「時間はかかるかもしれないけれど、きっと合格できる。」
そう言ってくれました。
それから2年かかりましたが、無事に合格しました。
二人は今、父親の農場ではなく、別の農場で働いています。
父親は雇用主に感謝をしています。
「二人が仕事をするためには、受け入れてもらうことが必要になります。
二人が日常生活で必要としていることを理解することです。
そして、事前に仕事の内容を伝えてください、そしてそれを突然変えないでください。」
二人は今、週に50から60時間働いています。
一日中、子牛に餌を与えてやれます。
「大好きです。朝起きて、すぐに農場に行きます。
牛や子牛が病気になると、本当に本当に心配になります。」
そうアンナは言います。
ローラはこう言います。
「私たちは、人よりも牛とのほうが仲良くなれます。
牛たちは私たちに何か言うことはありません。
牛と一緒に、仕事ができて本当に素晴らしいです。
牛は人の心がわかります。感情を持ってるんです。
私たちは牛が本当に大好きです。」
(出典・画像:英BBC)
昔から大好きだったことを仕事にできる夢がかなって、本当に良かったですね。
それ以上のことはないと思います。
航空会社も協力し発達障害の子の夢をかなえる
(チャーリー)