- 発達障害の人がいる家庭で、買い物をもっと楽にする方法はありますか?
- 発達障害の子どもでも利用しやすい靴のフィッティングサービスはありますか?
- 公共の場で発達障害の人が苦労しないために、お店や企業ができることは何ですか?
イギリスの百貨店チェーンのジョン・ルイスは、発達障害の子どもたちが学校で履く靴の購入がもっと簡単にできるように、靴の新しいフィッティングサービスを5店舗で始めました。
靴のフィッティングができる個室や歩いて確かめられる空間の設置、そして事前に親が発達障害の子どもたちが過ごしやすくなるように電話で相談することができます。
この新しいサービスは、イギリス自閉症協会と共同で開発されたものです。
イギリスには70万人の発達障害の子どもと大人がいます。
音や光に敏感であったり、まわりの環境からさまざまに影響を受けてしまう可能性があります。
発達障害であるために、発達障害の28パーセントの人たちが公共の場を離れなければならない経験をしたとイギリス自閉症協会では伝えています。
発達障害の人にとって、お店で買物をすることは簡単ではないことがあります。
そして、発達障害の人の家族の50パーセントが、まわりの人の目を気にして外出することをためらっていることもわかっています。
百貨店ジョン・ルイスの子ども服担当のキャロライン・ベティスはこう言います。
「靴のフィッティングは、子どもや親にとって簡単ではないことがあります。
そして、その経験がさらに難しいものとしてしまうのです。
私は、この新しい靴のフィッティングサービスが、発達障害の子どもたちが自分にぴったりの靴を見つけられる機会になることを願っています。」
イギリス自閉症協会のキャンペーン責任者のトム・バーサーはこう言います。
「発達障害の人や家族から、明るい光、うるさい音、そしてたくさんの人たちがいる公共の場は、つらい状況になることがあるのを聞いています。
私たちは、基本的な理解、小さな変化となる、この百貨店のジョン・ルイスの店舗で行われている取り組みによって、発達障害の人や家族の生活を変え、当たり前のことができるようになる一歩になってほしいと思います。
ジョン・ルイスのこの素晴らしい取り組みを見て、発達障害の人や家族が、他の人と同じように過ごせる機会が増えるようにより多くのお店や企業に協力してほしいと願っています。」
(出典・画像:英Evening Standard)
カッコいい説明が散りばめられた、もやもやっとした目的の、主催者の稼ぎやブランディングになる他に誰の役に立つのかよくわからないトークイベントやコミュニティ、そんなクラウドファンディング。
そんなものよりも、発達障害の人や家族が実際に助かるこうした取り組みがもっと日本でも増えていってほしいと願います。
発達障害の方たちへ感覚に優しいキットを用意している博物館
(チャーリー)