- 発達障害を持った人でも、才能を発見し、開花させることはできるのか?
- 音楽や芸術を通じて、発達障害の人が自己表現やコミュニケーションをとることは可能か?
- 発達障害を持つ人の限界を突破するためにはどのようなサポートや環境が必要か?
オーストラリアの音楽家、ジャック・ステイシーは発達障害に対しての考えを変えさせてくれるだけでなく、自分の限界を突破できることを教えてくれます。
4歳のときにジャックは発達障害と診断をされました。
まわりの人や世界と自分の関係に生涯に渡って影響を与えるものです。
診断をされたときに医師からは、簡単な文章を読んだり、自分の名前を書くくらいはできるようになるかもしれませんと言われました。
21歳になった現在のジャックは、才能あるピアニスト、作曲家として認められる存在になっています。
ジャックは2歳のころから、音楽で自分の感情を表現し、コミュニケーションをとってきました。
「音楽は、私が話すことができない頃から、人とコミュニケーションをとる方法でした。」
そうジャックは言います。
「音楽は自分を伝える、感情を表す手段でした。
集中力も高まり、考えをまとめることも助けてくれました。
私は最近、音楽がより哲学的な考えを発見することを助けてくれて、私とまわりの世界との関係を理解することも助けてくれています。
何より、音楽はとても心地よいです。」
ジャックは、ここオーストラリアのバララット交響楽団のために作曲して以来、バララットやメルボルンでコンサートを行っています。
ジャックはこれまで自分の限界に直面し、そしてそれを克服してきて、これからも挑み続けると言います。
「挑戦を続けてきました。最初は自分の名前を書けるように、文章を読めるようになりたいと思いました。
自分を守るために、できるようになりたい。全力を出そうと思いました。
できないことで自分を知ってもらうのではなく、できることで知ってもらいたいと願いました。
私は発達障害の人たちのための役割を持っています。
自分自身と同じような発達障害の人たちは何でもできることを知ってもらうためのモデルになれると思います。」
ジャックの最初のピアノの先生、ダニエル・ウェストは、発達障害が社会に知られ、受け入れられるようになるにつれて、ジャックも自分も感じる困難は少なくなってきたと語っています。
(出典・画像:豪The Courier)
障害があるからできない。
うちの子もいろいろできません。お話することもできなければ、自分の意思表示さえもままなりません。
けれど「だからできない」と、そう簡単にいろいろあきらめてしまっては、悲しむことが多くなるように思います。
「いつかできるかもしれない」そう少しでも期待したほうが、今もこれからも楽しくなるように思います。
発達障害の子とモデル活動に取り組む母が言う。チャレンジしよう
(チャーリー)