- 発達障害を持つ子どもが、他の子どもたちと交流する際に不安を感じるのは普通なのか?
- 警察官が「スーパーヒーロー」と呼ぶ少年グループは何のために探していたのか?
- 社会で優しい行動を取る子どもたちは、本当に成長の過程で価値ある存在とされているのか?
警察が捜している。
それは通常は良いことではないでしょう。
しかし、警察は「スーパーヒーロー」と呼んでいる少年グループを探し、そして見つけることができました。
5歳のカーター・ブラコニが公園でキックボードで遊んだことがことの始まりです。
カーターは発達障害です。
自分よりも大きな子どもたちが公園にやってきたときに、緊張と不安でいっぱいになりました。
「息子はもういいやと言ったんです。公園から帰ろうとしました。」
そうカーターの母親のクリステンが言います。
しかし、カーターに代わって少年たちは公園で遊ぶようなことはしませんでした。
カーターと一緒に遊び始めました。
クリステンが子どもたちに、ちょうど今日はカーターの誕生日なんだと伝えると子どもたちはハッピバースデーと歌いだしました。
さらには、その中の1人の少年は偶然持っていた、小さなスケートボードを誕生日プレゼントとして贈ってくれました。
「僕はその日ちょうど、学校のスケートボード大会で優勝してもらっていたんです。
ちょうど持っていたので、友だちと一緒にカーターに贈りました。」
そう、13歳のサマンサ・シュワブは言います。
それから、カーターにスケートボードでの遊び方も教えました。
カーターの母親のクリステンはその光景に本当に感動しました。
動画を撮るとFacebookに投稿しました。
「少年たちは、本当に親切でした。
息子もずっとあのときのことを話しています。
2日間、ずっと動画を見続けていました。」
警察官のジーン・リケルはこの動画に感動しました。
この少年たちを見つけたいと思いました。
そして、この少年たち「スーパーヒーロー」を探してとTwitterに投稿しました。
「動画を見たときに、本当にすばらしいと思いました。
この少年たちは、5歳の子に優しくして、誕生日にすばらしい時間を作ってあげようとしていました。」
少年たちが誰かわかると、すぐに連絡をとって、再びカーターと出会うために公園に集合しました。
あの日、ギャビン・メイブスはスケートボードの乗り方を教えていました。
「カーターが乗りたがっていたのではじめました。
転ばないように支えて、アドバイスもしました。
そうして一緒に練習したんです。」
カーターは、あの日どれだけ素晴らしい誕生日だったかと話しています。
そして、少年たちは警察から「チャレンジコイン」をもらいました。
それは素晴らしい行動をした人に贈られているものです。
もちろん、カーターにも。
カーターの母親のクリステンはこう言います。
「この出来事は、多くの希望を与えてくれました。
息子もこの少年たちのような、人に優しい子どもになることを願っています。」
警察では来週にもカーターや少年たちのためにピザパーティーも開く予定です。
(出典・画像:米New York CBS)
少年たちも、警察も、本当にすばらしいですね。
こんなことをされたら、親子で一生の宝ものになると思います。
チャレンジコイン、ピザパーティー、少年たちにとっても一生の宝もの、ますます素晴らしい人になってくれるでしょう。
うちの発達障害の子のきょうだいも、遊んでいるその友だちも、優しくて良い人だなと思うことがよくあります。
こうした子どもたちを見ると社会は良くなってきているなとしみじみ思います。
発達障害や知的障害の子どもたちを支援する「バディ」の取り組み
(チャーリー)