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デイトン・エドワーズがプールに初めて飛び込んだのは5年前です。
最初は自分の顔を水につけることもできませんでした。
しかし、水の中はデイトンにはとても気持ちがいいものでした。
こうして、自分の人生が変わる機会になりました。
16歳のデイトンは発達障害です。高機能自閉症、強迫性障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、反抗挑戦性障害(ODD)と診断をされています。
何年もの間、特別支援の教室で過ごしましたが、デイトンの行動から悪い子どもだと扱われてきました。
デイトンの祖母のテリーはこう言います。
「デイトンは行動の問題から3つの学校から追い出されました。
デイトンはみんなが学んでいるところだと、刺激が強すぎて、本を積み上げて壁を作ろうとしていました。」
デイトンは特別支援教育のケリー・マクギニス先生と出会いました。
ケリーは発達障害と水泳との関係について知っていました。
「水泳が余計な刺激を遮断することを知っていました。
水泳はデイトンにいいはずだと思ったんです。」
デイトンはそのとき11歳でしたが、5,6歳の子どもたちの水泳のクラスに入りました。
テリーはこう言います。
「水に顔をつけないときに言ったんです。
水に顔をつけることができれば、もっと大きな子どもたちのクラスに入れるよって。
次の日に、デイトンはできたんです。」
2週間もすると、同じ年齢の子どもたちと一緒に泳ぐまでになりました。
そして、デイトンが変わったことに気づいたといいます。
デイトンはこだわりが少なくなりました。
学校の成績も良くなりました。
そして、特別支援クラスから通常のクラスに変わりました。
デイトンは水泳は大好きです。
しかし、水泳大会の騒がしさは嫌いました。
「デイトンはタオルを頭からかぶっていつも座ります。
ずっとそうでした。
しかしある日、デイトンが後ろにいる子どもと話をしているのを見たんです。
デイトンはそれまでずっと友だちがいませんでした。
飼っている猫だけが友だちだったんです。」
しかし、今ではデイトンには水泳で友だちができました。
「水泳クラブの子どもたちは素晴らしいです。
デイトンが頭からタオルをかぶっているときには話しかけません。
タオルから顔を出せるようになると、話かけるんです。
それでも、デイトンが話さなくても受け入れてくれるんです。」
デイトンが通う高校の水泳コーチのジェフ・エディーはデイトンが水泳選手として大きな可能性をもっていると言います。
「うちの高校は、今年は20も表彰されました。
そのうちの4つはデイトンが表彰されたものです。」
現在、デイトンは一日に平均して4,5時間は水泳の練習をしています。
オリンピックに参加することが目標です。
デイトンは水泳で自分の人生が変わったことを話すのは好みません。
自分の欠点ばかり話をしてしまいます。
それでも、水泳のおかげで自分のことを、両親やガールフレンドが誇りに思ってくれていると言います。
そして、水泳を始めるまでの孤独だったことをこう語りました。
「表紙だけで本の中身を判断するように、人を判断しないでください。
その人がどんな問題をかかえているか、わからないのですから。」
デイトンの祖母、テリーは願いが届いたと涙を流しながら言います。
「水泳でデイトンの人生は完全に変わりました。
全く違う子どもに変わったんです。」
(出典・画像:米News and Tribune)
水泳と本当にマッチしたんでしょう。
見つけるのは簡単ではありませんが、大好きになって熱心に取り組めるそんなことを一緒に見つけたいですね。
発達障害の子どもたちが水に落ちても安全でいられるように教える
(チャーリー)