- 何をしているときに不安がなくなると感じますか?
- 自分を変えたきっかけは何でしたか?
- どんな人に喜びをもたらしていると感じますか?
どんな天気でも朝になると、ギャレット・ブロッカーは黒いラブラドール・レトリバーのジェイクと一緒に歩き出します。
6年間歩いています。
ギャレットも犬のジェイクも歩くのが大好きです。
活発なジェイクには散歩はかかせません。また18歳のギャレットの気分も良くしてくれます。
喜び、怒り、不満、不安、そして喜びを歌いながら、ギャレットは歩きます。
地元の人たちは名前は知らなくても、歌うギャレットのことを知っています。
一部の人からは、「歌いながら犬の散歩をする男」とも呼ばれています。
ギャレットは5歳のときに発達障害と診断をされました。
いつも不安に苦しんでいるといいます。
しかし、歌いながら歩いていると不安がなくなります。
そして、他の人と交流できるチャンスになっているとギャレットはいいます。
「言えなかったことも、歌うと出てくる気がするんです。」
ギャレットは朝早く起きて、犬のジェイクと歩き出します。
母親のアンネフはこう言います。
「ギャレットの歌声が、目覚ましになっている人もいるんです。」
音楽は子どもの頃からギャレットの一部でした。
10歳の頃には、地元の演劇クラブで歌っていました。
ギャレットが高校生の3年の間、アマンダ・スミスからボーカルレッスンを受けました。
「ギャレットはふだんは物静かでした。
他の子どもたちと交流することはありませんでしたが、
いつも近くで歌っていました。
ギャレットは音楽とともに生きています。
いつも曲を書いています。
そして、いつもどこかで歌いたいと話します。」
最初にステージに上ったとき、ギャレットは怖かったと言います。
しかし、それが自分を変えるきっかけとなりました。
中学校や高校では、他の子どもたちが興味をもつことに興味をもつことができず、友だちができずに一人でいることが多くありました。
「僕は孤独であることにも不安を感じました。
自分が直面していた感情の問題をなんとかしようと音楽に集中したんです。
今でも、同じです。」
そうギャレットは言います。
ギャレットは先日、イベントのステージでも歌いました。
歌う散歩は、自分のADHD、不安症、うつ病への対処に役立っているとギャレットは言います。
そして、ギャレットは発達障害に対するまわりの人の見方も変えたいと考えています。
「歌うことで、私も同じ人間だと示したいんです。
発達障害ということで、決めつけてほしくないんです。」
テンプシー・シュワルバッハは、ギャレットの歌声がこの街に喜びをもたらしていると言います。
「彼の歌で喜びを聞きました。
この街にいる私の生活の一部になりました。
彼が歩いていると、歌声が響き渡ります。
まわりの人たちも変わるんです。」
ギャレットはこう言います。
「何も言わない人が多いですが、私のところに来てくれる人もいます。
僕は、ありがとう、ありがとうって言います。
みんなの前で歌うなんて子どもの頃は恐怖に思ったようなことですが、
今ではそれで、僕は有名になりました。」
(出典・画像:米Lansing State Journal)
大好きなことを見つけて、困難の中を乗り越えて。
犬といっしょに歌いながら街を歩く。
私だったら、そんな光景を見たらうれしく、とても素敵に思います。
これからもたくさん歌って頂きたいと思います。
みんなで一緒に歌えば発達障害の子へのいじめが減るという研究
(チャーリー)