- 自分には発達障害や自閉症についてどんな困難があるのだろうか?
- 発達障害や自閉症は男性と女性で現れ方が違うというのは本当だろうか?
- 発達障害や自閉症と診断された場合、自分をどう受け入れるべきだろうか?
コメディ作家のサラ・ギブスは最近、発達障害と診断をされました。発達障害については知っていたつもりだったと語ります。
発達障害や自閉症について考えると、誰が浮かびますか?
私は1年前であれば、映画のレインマンが浮かびました。
私も発達障害かもしれないと、発達障害の親せきから言われたとき私は笑って相手にしませんでした。
私は数学が得意でもなければ、人見知りもしません。
つらい状況になっても、私は社会生活において自分をコントロールできます。
たしかに私はとても疲れたり、圧倒されたり、気まずくなってしまうようなことを言ってしまうこともありますが、周りの人に迷惑をかけるようなことはないと思います。
しかしそうした考えから、2年間で私は理解し変わりました。
30歳になって、まわりとの関係からうまれる困難を隠すのが難しくなりました。
私は友だちにかかえている辛いことや困難、そして感覚から生じる問題のいくつかを話しましが、程度は違ってもみんなにあると聞いて、あまり話さなくなりました。
しかし、それは事実ではないことがわかりました。
多くの人は明るい日差しに苦しむことはありませんでした。
食事をすることにも苦労をしていませんでした。
車の暖房の音に困っている人もいませんでした。
ある日、私の友人が発達障害についてのテレビ番組を見て、私が言っていたことの多くがあてはまっていたとメールをくれました。
そして、発達障害かもしれないと。
それでも私は笑って相手にしませんでした。
しかし、そう言われたのはこれで2回めでした。
私は少し心配になりました。私は理解していませんでした。
発達障害について理解しようとしなかったのは、私の中にある困難に立ち向かう勇気だけではありません。
私が少し人と違うだけと思っていたからです。
私は親せきたちも集まるパーティで初めに私が発達障害ではないかといった親せきに会いました。
私は不快な明るい光の中で我慢して座っていました。
そのときに発達障害である彼女が私に発達障害について教えました。
女の子、女性の発達障害、自閉症は男性とは違ったかたちで現れることがあり、発達障害と診断をされないことも多くあること。
それは、これまでの発達障害や自閉症についてのメディアの不正確な描写や、これまでの研究の対象が男性に偏っていたこと、女性は自分ががかえる困難を積極的に隠してしまう傾向があるのも理由と考えられること。
これまで、女性は自閉症にはならないと思われてきたことも。
この説明には説得力がありました。私は否定することができませんでした。
翌日、彼女から正式な診断を受けるべきかの判断材料になる質問表をもらいました。
その結果は、発達障害であることが疑われるものでした。
私は夫に電話をしました。発達障害かもしれないと。手が震えていたことを思い出します。
私は夫に「そんなことはないだろう。」という言葉を期待していました。
しかし、夫は私がそうかもしれないと感じていたことを伝えました。
夫は素晴らしいです。愛情をこめて静かに助けになる言葉をかけてくれました。
それから私の母にも聞いてみました。
母も否定はしませんでした。
しかし、私のことを最もよく知っている夫と母、二人は私のすること、かかえている困難、そして長所もよく理解してくれています。発達障害と診断されても変わることはありません。
イギリスでは成人の場合、診断を受けるまでに長い時間がかかりますが、私は幸運なことにそれほど待つことなく発達障害の診断を受けることができました。
診断を受けるまでの間に、発達障害の疑いをもった人の多くと同じように発達障害について私も興味を持ち、本を読みFacebookの当事者グループにも参加しました。
そして、私は一人ではないことを知ることができました。
これまでに私がかかえてきた困難や経験は誰にもわかってもらえないと思っていましたが、ここでは同じようなことが他の人たちから投稿されていて、私は自分の惑星に来たような気持ちになりました。
私は自分のこれまでの人生についての見方を変えることができました。
これまでの失敗について、自分を憎む必要はなかったのです。
学ぶのに時間がかかったこと、正しい判断ができなかったこと、まわりの人に助けを求める必要があったこと、か過敏な感覚、その他にもたくさんあります。
しかし、得意なこともあります。
言語に対する興味、創造的な情熱、論理的思考、パターン発見能力、他にもたくさん。
私は発達障害と診断されたことで、解放されました。人生が変わりました。
私のではない、多くの人がしているライフスタイルにあわせることに苦労するのをやめて、もっと簡単に生きていき、私は最高の私になれました。
私は今、発達障害であることに誇りを持っています。そうでなければ私ではありませんでした。
(出典:英THE JC)(画像:Pixabay)
自分について理解し、自分について人に説明しやすくなることで、こうして困難から解放される方も少なくないでしょう。
正しい理解、そして人それぞれ、お互いに尊重しあうことが本当に大事なことだと思います。
発達障害と診断をされた女の子が男の子に比べて障害が重度の理由
(チャーリー)