- 1. 障害があってもオーケストラに参加できるのか?
- 2. 障害のある人が楽器を演奏する方法はあるのか?
- 3. 音楽教育プログラムは障害を持つ人にも提供されているのか?
オーケストラはエリートミュージシャンで構成されてきました。
発達障害、知的障害や身体障害など細やかに体を動かすことに困難をかかえる人たちが行えるものとは考えられてきませんでした。
しかし、アイルランド・クリエイティブ・プログラムとアイルランド・ロイヤル音楽院(RIAM)による取り組みがそれを変えます。
アイルランドのオープン・ユース・オーケストラは障害のあるミュージシャンたちで構成されるアイルランドで初めてのものになります。
発達障害や脳性麻痺の人が参加するオーケストラです。
英アルスター大学のデニス・ホワイト博士によって考案された「コンダクトロジー」という方法、すべての人が理解できる18のジェスチャーを用いて取り組まれます。
RIAMの責任者、デボラ・ケルヒャーはこう言います。
「ロイヤルアイルランド音楽院は創設以来、100万人以上のミュージシャンを育て、研究をしてきました。
これまでは行われてきませんでしたが、障害のある人たちにもこれからは音楽に参加する機会を提供していきます。
新しいミュージシャンたちは、どんなふうになるのでしょうか。
私は待ちきれません。
これまでにはいなかったミュージシャンが生まれてくるはずです。」
新しいオーケストラでは独自の音楽を作っていきます。
「構成された曲と即興的な曲が混在したものになると思います。
ときにはヒップホップのように聞こえる現代の音楽になるでしょう。
時代の最先端のように聞こえるかもしれませんね。」
演奏はiPadやスマホを使っても行われます。
それは、従来の楽器を扱うことが難しい障害のある子にも適した方法です。
従来の楽器を演奏するミュージシャン、こうしたiPadやスマホで演奏するミュージシャンが一緒になって演奏をします。
ダウン症の7歳のミロ・オブライエンはiPadで演奏します。
ミロの祖父や叔父はプロのミュージシャンです。
ミロの母親のジャンはこう言います。
「ミロのような障害のある子どもにとって、演奏することは不可能か、とてつもなく困難なことのように思えていました。
そんなミロがiPadなどで演奏ができるのは、とてつもなく大きなことです。
この取り組みによって助かる子どもたちがたくさんいます。」
(出典:アイルランドTHE IRISH TIMES)(画像:Pixabay)
伝統的な音楽と新しい人、新しい楽器、新しいチャレンジとの混在。
いいですね。
電子音楽は大好きです。クラシックも結構好きです。
参加される方はもちろんのこと、聴く側にもとっても楽しいものとなりそうです。
発達障害のため自立は無理といわれた息子は今、大学で音楽を学ぶ
(チャーリー)