- 1. 発達障害をもつ子どもや大人が孤独を感じる理由は何か?
- 2. 発達障害を持つ人が社会で受け入れられるためにはどうすればよいか?
- 3. 発達障害に対する理解と寛容さの重要性は何か?
エドワード・アズナーの家族とする場合には、配られたカードをそのままにしていてはいけません。
賭けに出なくてはなりません。
アメリカの俳優エドワード・アズナーの孫、14歳のウィル・アズナーはブラックジャックでためらうことなく賭けにでます。
「とてもアグレッシブなんです。」父親のマットが言います。
エドワード・アズナーはポーカーが大好きです。
発達障害がある孫をとても愛していて、カジノでポーカーのトーナメント大会を開催しました。
エドワード・アズナーと仲間たちにより年一回行われる大会の第四回です。
その利益は、発達障害者支援NPOの南カリフォルニア支部に寄附されます。
エドワード・アズナーは長い間、発達障害に関わる多くのイベントや組織を支援してきました。
孫だけでなく、息子の一人のチャーリーにも発達障害があります。
エドワード・アズナーの息子であり、ウィルの父親であるマットはテレビプロデューサーとしてキャリアを積み重ねてきましたが、5年前にこの発達障害者支援NPOの南カリフォルニア支部のエグゼグティブディレクターに転身しました。
俳優である有名な父親の手も借りて、夢を広げてきました。
「なんで父がこんなことをしてくれるかって?それはポーカーが好きだから。」
マットは答えます。
「ポーカーの大会よりもよい方法なんてありません。この大会は4年前は小さいものでした。それが今は人数も金額も増えました。2015年の大会では、5万ドル以上の寄附ができました。今回の大会ではオークションも行って、10万ドルを超えることを期待しています。」
多くの有名俳優たちも今回参加しました。
発達障害についてエドワード・アズナーが言います。
「マットの異母兄弟である、チャーリーは21年前、8歳の時に発達障害と診断されました。
その時、私は発達障害のことを全く知りませんでした。なんとか、チャーリーの他の人とは異なる性格を理解して、適切な学校を見つけて助けていきたいと考えました。
チャーリーはついには大学の学位を取得しました。コネチカットに住んで、苦労をしたものの、仕事につくことができました。
チャーリーは学業でも成功をして、働くこともできました。
しかし、チャーリーよりもできることが少ないウィルは、大きな困難に直面します。」
エドワード・アズナーは、いとこや兄弟とのやりとりから、ウィルが孤独であることに気づきました。
「いとこたちが家のまわりでうるさくしていても、ウィルはおとなしいままでした。
ウィルが騒がしい時もありましたが、それは誰かとのやりとりではありませんでした。ひとりぼっちでした。
ひとりぼっちなんです。発達障害の人はよくひとりぼっちなんです。それを見ると悲しくなります。」
ウィルが話すトレーニングをできるようになるまでには、長い道のりになるとマットは言います。
そして、人生を共に過ごすパートナーをいつか見つけてくれることを願っています。
マットは発達障害を、閉ざされたドアの鍵を見つけるまで、脱出できない困難になぞらえます。
ドアを開けても、また閉ざされたドアが見つかります。また新しい鍵を探さなければなりません。
ウィルは4歳の時に自閉症と診断されました。
「たいていは、部屋で静かにしています。怒ったりすることはありません。とても物静かで、鍵がかかったドアの中に閉じ込められているようです。」
30年近く発達障害の人に関わる世界を見てきて、エドワード・アズナーは寛容であることと理解することについて説きます。
「みんな、何かしらの癖をもっています。多くの人はそれとうまく付き合って生活していくことができます。しかし発達障害の人は、そうすることができないのです。
私たちみんなに必要なのは、たくさんの種類の癖があることを理解することです。
そして、寛容になることを伝えたいと考えています。
発達障害や癖に寛容になることは、きっとみんなにできることです。私たちは先頭に立ってそれを行っていきたいと考えています。」
(出典・画像:jewishjournal)
エドワード・アズナーは米国の俳優・声優で、ゴールデングローブ賞を5回、エミー賞を7回受賞しています。日本でもおなじみのピクサーの映画「カールじいさんの空飛ぶ家」で主人公カールの声を演じています。(カールじいさんとそっくりなのが話題になりました。)
おおらかな目で人を見る。多様性を認めることにもそれはつながると思います。そうありたいですね。
エージェント・スミスも応援しています。
エージェント・スミスが発達障害の方を支援する
(チャーリー)