- 発達障害の子供にとって介助犬の役割とは何ですか?
- 発達障害の子どもが社会との交流を増やす方法はありますか?
- 車椅子生活を送る発達障害の子供が外で遊ぶことができる方法は何ですか?
発達障害があり車椅子で生活をしていた8歳の少年の人生が変わりました。
それは、犬のイギーのおかげです。
ルイス・ネイロンウィザムは5年前に発達障害と診断をされました。
ルイスはまわりの世界と交流をしません。反応もできません。
コミュニケーションが全くできないことがルイスを困難にしていました。
また、運動機能にも問題があるために歩くことができず、車椅子での生活を送っていました。
危険への意識もなく、夜は眠ることもありません。
家族は24時間、介護する必要があり、苦しい状況が続きました。
ルイスの両親、ケリーとモスティンは助けを求め探しました。
ネットで、発達障害の子どもや成人に訓練した犬を提供する慈善団体のサポート・ドッグをみつけました。
そして、2017年にラブラドール犬のイギーがやってきました。
それから、発達障害のルイスと犬のイギーはずっと一緒です。
イギーは、ルイスの安全を守り重要な存在となっています。
ルイスの母親のネイロンはこう言います。
「ルイスとイギーについてよく質問をされます。
イギーは家の中では、ふつうのペットと変わりません。
ルイスと一緒に遊んだり、ときどきはお互いを気にしないで自由にしています。
イギーは、ジャケットを着けて外に出かけたときに変わります。
そうするとイギーはルイスの介助犬となります。そのことはルイスも理解しています。
家の外ではペットではなく介助犬となります。家の中ではペットになるんです。」
犬のイギーが来てから、ルイスの兄の17歳のウィリアム、22歳のジョセフの生活も変わりました。
時間ができ、自立し社交的になりました。
母親のネイロンはこう言います。
「発達障害の子どもの多くは、他の子のようには遊ぶことができずに、運動能力についても発達が遅れています。
息子のルイスも、車椅子を使わない、長く歩く、そうしたことが必要でした。
イギーが来てからは、外に行くことができます。
長い時間の散歩もできるようになりました。
ルイスはリードを持つことを嫌うので、腰のベルトからイギーとつながっています。
イギーはルイスを安心させてくれています。
イギーと一緒に散歩をするようになってから、コミュニケーションの面でもよいことがあります。
人から質問されるんです。
発達障害の子の介助犬については誰もが知っているわけではありません。
イギーがきっかけとなって、ルイスが人とやりとりをするようになりました。
知らない人とも話すようになったんです。
言葉は多くありませんが、そうしたスキルも成長してきました。」
発達障害の子の多くは、友だちを作ることも簡単ではありません。
ルイスにとって、イギーは最高の友だちにもなっています。
「ルイスは外で遊ぶことができません。自宅にいるときにはイギーが親友になっています。
なんといっても、イギーはルイスに話すように無理を求めることもありません。」
慈善団体のサポート・ドッグでは、寄付により運営され、無償で介助犬を提供しています。
介助犬のイギーのおかげで、ルイスの家族たち全員の人生が変わりました。
「イギーは最高の犬です。家族のみんながイギーを愛しています。
ルイスや私たち家族全員の人生を変えてくれました。
本当に驚くような助けとなっています。
ルイスのような発達障害の子を介助犬は助けてくれるんです。
私たちも、サポート・ドッグの取り組みにこれから協力していきます。」
(出典・画像:英Hull Live)
家族全員に本当に助けとなっています。
ワンちゃんがきっかけとなって、見知らぬ人にも発達障害の子であることが理解され、コミュニケーションが始まっていく。
かけがえのない存在ですね。
発達障害の娘が馬と過ごすようになってから本当の姿が見えた
(チャーリー)