- 1. シドニーのトップレストランで働く障害を持つ若者は、どんな支援を受けているのか?
- 2. 障害を持つ若者が料理を仕事にすることで得られるメリットは何か?
- 3. 障害者支援団体や雇用主は、障害を持つ人が活躍する機会をどのように広げているのか?
発達障害の若者がシドニーのトップレストランで夢を羽ばたかせようとしています。
受賞歴もあり有名人が集まる、ローズベイにあるカタリナレストランのキッチンで働くことは、20歳のノースライドからやってきたジャック・スタッドホルムの人生を変える経験となりました。
「最初の一年間は見習いです。ジャックは毎日よくやってくれました。」とレストランのオーナーのミカエル・マクマホンは語ります。
スタッドホルムは、台所でお母さんの手伝いをすることが大好きでした。
しかし、シェフになろうという夢をもったのは、ミドーバンクにある専門学校で資格を取得してからです。
「彼は週に、何回か料理を家に持って帰りました。そうやって達成感を味わっていたようです。」と母親が言います。
マクマホンは、障害のある若者を支援するプログラムでの受賞歴と「雇って」というハッシュタグをFacebookで見てスタッドホルムを雇いました。
「このFacebookの投稿を見てマクマホンはスタッドホルムに電話をして欲しいとお願いをしてきました。息子はこれまでにも多くのオファーを受けていましたが、息子は口で受け答えすることは苦手でした。
そこで障害者の支援団体のCPAに連絡をとり、息子に代わってやりとりをしてほしいとお願いをしました。」
インタビューの後、スタッドホルムにとって安心できるように整えたキッチンで2日間のトライアルで仕事を行いました。スタッドホルムのカタリナレストランでの最初の一歩です。本当に素晴らしい機会だったと彼の家族が言います。
音や熱に過敏であることや、新しいことを覚えるプレッシャーが、最初の関門でした。
最初の数週間はギブアップしそうでした。しかしキッチンの仲間やCPAの人に助けられて乗り越えることができました。
「このキッチンには34名のスタッフがいます。みんなが彼を助けてくれました。彼を愛してくれて、尊重してくれて、本当に幸せなことです。」とマクマホンが言います。
彼はレストランで週の中で忙しい3日の間働きます。仕事は、混ぜる、練ってパンを焼く、フルーツの準備処理、ビスケットづくり、マシュマロづくり、サラダのための野菜洗い、そして盛り付けです。
「彼は本当に性格な仕事を行います。自分たちのまかないのパンを作る場合でも、彼が生地を作る場合には本当に細かく、少しでも量が多かったり、少なかったりすると、彼はぴったりにします。」とマクマホンが言います。
カタリナでのメインコースは$50程度です。近くに住んでいる、ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、ナオミ・ワッツがたびたび訪れます。
スタッドホルムは持っているセンスを活かした仕事をしています。
「カタリナレストランでの仕事は、すごく息子の人生を変えました。息子は自分に自信を持つことができました。」と母親が言います。
「息子は素晴らしいスタッフの皆さんに恵まれています。息子もチームの一員となっていることを喜んでいます。スタッフの皆さんはもう一つの家族です。」
22年の間レストランのビジネスを行ってきたマクマホンは、このスタッドホルムの活躍が障害のある方が活躍する機会を広げるものになることを望んでいます。
「スタッドホルムのような人に配慮した機会を設ける場合、忍耐が必要です。それが鍵となります。」マクマホンは言います。
「ここで彼と一緒に働くことで、多くの素晴らしいことを得ました。それはみんなをいい気持ちにさせるものです。
そのうちに、彼のような人が他のレストランでも雇われ、目にすることができるようになるはずです。それで多くの人も何かを得るはずです。」
障害者の支援団体のCPAでは、54名の若者が就労支援プログラムに参加しています。障害のある若者にインタビューに答えるための練習や職場での困難に負けないスキルを教えています。
「カタリナレストランで行った支援では、若者に就労支援と自立して生活をしていくスタートの機会を提供することができました。」とCPAの広報担当者は言ってます。
(出典・画像:豪The Sydney Morning Herald)
昨日のイギリスの動物園の話とはまるで逆の、ハッピーな話です。
こういう話はうれしいですね。
こだわりが活きて、就業された方もいます。
車へのこだわりがスバルのお店で活きる。
(チャーリー)