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発達障害の息子のずっと続く親友は偽善ではない私たちの明るい光

time 2018/11/02

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

発達障害の息子のずっと続く親友は偽善ではない私たちの明るい光
  • トレイとアダムはなぜ親友になれたのか?
  • トレイはアダムにとってどんな存在なのか?
  • 高校を卒業後、トレイとアダムの関係はどうなるのか?

アダム・ポッターは発達障害で、高校では特別支援教室に通っています。
ときどきパニックを起こしてしまうことがあります。
トレイ・クルーズはサッカーをするだけでなく、高校のレスリング部のキャプテンです。
アダムとトレイは大の親友です。
アダムの母、リサはこう言います。
「息子のアダムが小学校2年のときに、ここに引っ越してきました。
あるとき、お店にいると女性が近づいてきて、『アダムとトレイが仲良しなのを知っている?』
そう言われたんです。」
アダムの父親、デビットはこう言います。
「最初は、むしろ心配に思いました。
前の小学校では、息子には友だちは一人もいませんでしたから。」
しかし、小学校でトレイとアダムはすぐに仲良しになっていました。
「発達障害の子と友だちになるのは簡単なことではないです。」
そうアダムの母親は言います。
しかし、トレイは本能的にアダムとのつきあいかたを知っているようでした。
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小学校のアンドリュー先生は二人の仲をなんども見てきました。
「アダムは学校でパニックを起こすこともありました。
ときに、それはとてもひどいものでした。
しかし、そんな状況を知るとトレイがすぐにやってきました。
トレイは、アダムの頭の後ろをつかみ、アダムのほおに自分のほおをあわせます。
すると、アダムはいつも落ち着くんです。
トレイはアダムが必要とすることを感じて、アダムに対応できるんです。」
しかし、アンドリュー先生には二人が中学、高校と進むにつれて、その友情が続くかはわかりませんでした。
二人は同じ教室で学ぶことはもうありません。
アダムは特別支援学級で時間を過ごします。トレイは進学クラスです。
アダムの両親も、友情は続かないだろうと思っていました。
「これまでにアダムとつきあってくれた人たちは他にもいましたが、いつかは去っていってしまいました。
しかし、トレイは違ったんです。本当にずっと友だちでいてくれたんです。」
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トレイは、高校のレスリング部のキャプテンで州大会にも3回出場しています。成績も優秀です。
アダムとトレイはこの前の学校が休みの日には、アダムの家でボードゲームで遊んだ後、スポーツ公園に出かけ、そのあとはレストランで昼食をとりました。
アダムの母親は、トレイの静かな落ち着いた態度でアダムは安心できるといいます。
「息子のアダムは大声で話したり、怒る人は好きではありません。アダムはパニックを起こしてしまうこともあります。
しかし、トレイと一緒だとパニックを起こしたことがありません。」
アダムの母親は、発達障害のためにアダムは遠いおかしな、言葉もわからない世界にいるような体験をずっとしているのだろうと考えています。
「毎日、アダムは外国語を聞いて、何を意味しているのか理解しようとしているんだと思います。
そんな世界のなかで、トレイはアダムにとって安心できる明るい光になっているんです。
トレイのたくさんのあたたかさと愛が、私たちを安心させてくれています。」
トレイは他の子たちに、アダムのことを一緒に遊んで楽しいクールなやつだと紹介していました。
そうして、ひとりぼっちだったアダムは、友だちに囲まれるようになりました。
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アダムの父親は本当にトレイのおかげだと言います。
「学校で一番人気のある子どもの友だちだったら、誰もいじめたりすることもありません。」
アダムの母親はこう言います。
「10代の男性が、他の10代の男性と手をつなぐことができるでしょうか?
しかし、トレイはアダムと手をつないでも大丈夫なんです。
トレイのことを知ると偽善で、そのようにふるまっていると思う人もいます。
しかし、違うんです。
本当にトレイは心からただそうしてくれているんです。」
アダムの母親は、最近あったアダムの発表会でのことを話します。
トレイは30分も並んで、3時間ほどアダムの発表会を座って見ていたそうです。
「アダムはあそこに出ているよ!」
また、高校生になってもトレイは最低1日2回はアダムに会えるように、校内では決めたルートを歩くようにしています。
アダムも廊下で待っています。
トレイと一緒にいる時間は短いものですが、アダムにも欠かせないものです。
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高校でのアダムの支援員のナオミ・スケルベックはこう言います。
「トレイに会うと、アダムは安心して残りの時間を過ごすことができるんです。」
しかし、悪いこともあります。
「トレイが学校を休んだ日には必ず、アダムがひどい状況になっていると学校から電話がかかってきます。」
そうアダムの父親は言います。
アダムの家族は時間が進むことはよく理解しています。
高校を卒業すれば、トレイは大学に行き、アダムは支援施設に行くことになります。
大学が休みのときには、トレイはアダムに会いに来ると約束してくれています。
これまでのことから、信じることができるとアダムの母親は言います。
「トレイは本当にそうしてくれる人なので。今までもずっとそうでしたから。」
トレイについて知らない人は、トレイとアダムの関係を奇妙に思うかもしれません。
トレイは質問されるといつもこう言います。
「ただの友だちです。ただ僕は、彼が好きなんです。」
(出典・画像:米kare11
素晴らしい人、素晴らしい出会いです。
お互いに好きで、認め合える、まさに親友ですね。
こうした人たち、こうした関係があることを知ると、気分晴れやかに世界も美しく思えます。
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(チャーリー)


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