- 発達障害のある子どもにどのように対応すればよいですか?
- 発達障害のある人がどのようにして社会的なスキルを向上させることができますか?
- 発達障害のある人が就業支援を受けるにはどうすればよいですか?
自分のおいが自閉症スペクトラム障害と診断をされると、脳神経学者のリアンヌ・チャコスキーはそうした診断を受けた人たちを助けることにつながる研究に取り組みはじめました。
「発達障害と診断をされた家族ができたんです。
『私たちはどうすればいいの?』
そう質問をされました。
しかし、それまでの私の研究からは、何も回答することができませんでした。」
チャコスキーは現在、米カリフォルニア大学サンディエゴ校の自閉症と発達研究所の副所長です。
チャコスキーは自閉症スペクトラム障害の人の目の動きを研究し、発達障害の人に役立つテレビゲームを開発しています。
「私たちは、発達障害の人の感じ取ること、注意することについて、さまざまな側面から測定し、研究開発しています。」
チャコスキーは、自閉症スペクトラム障害の人は、多くの場合に迅速に正確に注意を払うことが困難であることを説明します。そのためにテレビゲームを開発しています。
「発達障害の子どもへの対応について、この点についての配慮が十分ではなかったと考えます。
発達障害の子がかかえる社会的な問題のいくつかは、改善することができるかもしれません。」
テレビゲームの開発には、自閉症スペクトラム障害と診断をされた大学生が加わっています。
発達障害の人が創造的な取り組みに関わることで、社会的なスキルが向上することも期待されています。
「発達障害の人のテレビゲームやアニメに対する情熱目にして、テレビゲームをするだけでなく、作ることも、発達障害へのケアにつながると考えました。」
開発に加わっている大学生、ジェームズ・パールはこう言います。
「この研究プロジェクトは、自閉症スペクトラム障害の子どもたちに貢献しようとしています。
私自身、自閉症スペクトラム障害ですが、そんなことは考えたことがありませんでした。
そして、これまで私が経験してきたよりも、複雑なプログラミングに取り組んでいます。」
チャコスキーは自閉症スペクトラム障害と診断をされた人たちが、ゲーム開発者やゲーマーとして活躍する機会が増えることを願っています。
「発達障害の人の雇用率はとても低いものとなっています。
面接試験は、発達障害の人にとっては、本当に難しいものなんです。」
ここで開発を経験した大学生に、チャコスキーは推薦状が書けることを楽しみにしています。
「発達障害の人たちにここで経験してもらうことで、弱点かもしれない部分について指導や支援ができます。
それは本当の支援になります。
将来はこの支援をもっと大きくするつもりです。」
(出典・画像:米The San Diego Union Tribune)
発達障害の子どもの療育に役立つゲームの研究開発が、発達障害の人が情熱をもつゲームやアニメでの就業支援にもつながる。
いいですね。
好きなものを一緒に見つけて、さらにそれで大きく成長できる。
そんな支援は最高だと思います。
発達障害の息子がゲーム中毒なので全部禁止
(チャーリー)