- 発達障害があっても、高校を卒業することはできるのでしょうか?
- 発達障害のある子供がスピーチをするためのサポート方法は何ですか?
- 発達障害のある人が周囲とのコミュニケーションを改善するためにはどうすれば良いですか?
高校の卒業式で、ふだんはあまり話すことがない発達障害の生徒がスピーチを行いました。
セフ・スコットは勇敢に表彰台にあがり、感動的なメッセージを伝えました。
「予想外のこと。そういうことがあります。
予想外のことです。
私のことを知っている人は、私がここに立ってスピーチをするなんて予想外のはずです。」
セフは自分のことを紹介します。
「私の名前はセフ・スコットです。
私は学習することに困難をかかえています。
具体的には、私は発達障害でコミュニケーション障害をかかえています。」
セフは、語彙も会話能力もありますが、考えて話をすることが難しいと説明をします。
「ここでこうして、みなさんに話しているだけで、それは予想外のことのはずです。」
拍手がおこります。セフは、脳腫瘍を乗越えた弟が、さまざまな児童支援団体への寄付活動のために講演活動をはじめたことを話しました。その弟と母が、こうしてセフが話しているスピーチの文章づくりも手伝ってくれたと言います。
予想外。ジョークも交えながらセフは強力なメッセージを伝えます。
「ここにいる私たちは一つのことを共有しています。私たちはやりとげたんです。
卒業するんです。
卒業式のために服を着て、帽子をかぶっているみんなと一緒に僕もいるのがわかりました。
なので、僕も卒業できるんだとわかりました。
僕は発達障害ですが、頭はいいんです。
卒業できると思っていました?」
再び大きな拍手です。
ジョークを交えながら、素晴らしい予想外を作るアドバイスをします。
レストランで並んでいるときに、あなたの名前が呼ばれたら、あなたの後ろにいる方を先に行かせてあげてください。
そんな簡単なことで、世界は明るくなるんです。
チケットを買ったのに行けなくなってしまったら、誰かにあげてください。
レジで働いている障害の方に、買い物をしたらありがとうと言ってください。
「あなたの周りへの少しの優しさで、ふだんの生活に予想外のうれしい出来事が作れます。」
「一番の予想外の喜びを作る方法は、自分のために生きることです。
自分に質問してください。
あなたが進みたい道を歩めていますか?
そうでなかったら、その道へ方向を変え踏み出せますか?
予想外のことですか?
それは、愛する人とたちと共有できていない夢や希望かもしれません。
しかし、自分の道を歩みましょう。他人の夢をおいかけてはいけません。
あなたが望んでいないことに、時間を無駄にしないでください。
予想外のことをしましょう。」
セフがスピーチを終えると、聞いていた人たちは立ちあがり、たくさんの拍手が贈られました。
(出典:米CBS)(画像:Youtube)
それぞれの人から、それぞれ学ぶべきことがあります。
みんなそれぞれ違うからよいのです。
みんな予想外のこと、やってやりましょう!
オーストラリア中を4ヶ月走った発達障害のフォレスト・ガンプ
(チャーリー)