- 発達障害の子どもたちにとって、動物との関わりはどのような影響を与えるのか?
- 発達障害をもつ子どもたちが、どのように周囲の世界や人とのやりとりを捉えているのか?
- 発達障害をもつ子どもやその家族にとって、ワギードッグプロジェクトのような支援活動はどのような効果をもたらすのか?
犬のベイリーは、ハンナ・ボースウィックの側にきて静かに安全を守っています。
9歳のハンナの最高の友だちです。
「子犬はみんなかわいいですが、ベイリーは私にとって特別です。
私はベイリーは守ります。ベイリーは私を守ってくれます。」
そうハンナが言います。
ベイリーはラブラドールの子犬です。
ベイリーはハンナの親友であるだけでなく、ハンナを助けてくれます。
ハンナがパニックになりそうなときには、側にいてくれます。
ハンナが落ち着ける方法もよくわかっています。
ハンナは発達障害と診断されています。
発達障害は生涯にわたって、人とのやりとり、周りの世界の捉え方に影響を与えます。
「発達障害とは、他の人とは感覚の捉え方も違ってくるようです。
ときには、痛みを感じることさえあります。
ひどくなるのは夜が多いです。
でも、犬のベイリーが一緒にいてくれます。」
ラブラドール犬を育てているサラ・ニスベットがベイリーを提供しました。
サラは発達障害の子を助ける子犬を寄付するワギードッグプロジェクトに参加しています。
ワギードッグプロジェクトは、発達障害の息子をもつ母親のローラ・ドカッティによって設立されたものです。
「息子は、小さな頃から違うとわかりました。
3歳のときに発達障害と診断をされました。
できることは限られていて、家族の生活にも制限を感じていました。」
そうローラは言います。
ローラは、明るい光、騒々しい音、人混みなどを少なくした、発達障害の家族向けのイベントなども行っています。
ここでも、動物たちがいて発達障害の子どもたちの交流を助けます。
「発達障害の子をもつ家族同士が仲良くなれるチャンスになるものです。
子どもたちが楽しそうにして、殻を破って出てきます。
それは家族にもとても大事なことのはずです。
この取り組みは大きくなってきました。
本当にうれしいことです。
家族にとって意味のあることになっていて、とても価値があることだと感じています。」
ハンナの母親のサラは、ハンナが発達障害と診断をされたときに、ワギードッグプロジェクトについて友人から聞きました。
「助けてくれる犬たちや、助けられている子どもたちを見たときに、犬に来てもらうことに決めました。
仲良くなることができれば、娘の親友になってくれるはずです。
娘の安全も守ってくれるはずだと考えました。」
ハンナはこう言います。
「犬のベイリーは私に世界を案内してくれます。もう私の親友です。」
犬のベイリーはハンナがお店や歯科医院に行くときも助けてくれています。
「今までは学校の他に出かけることはありませんでした。
しかし、今はワギードッグプロジェクトのキッズクラブに通っています。
クラブの人たちも、娘を愛してくれています。」
そう母親のハンナは言います。
ワギードッグプロジェクトで犬を提供しているサラはこう言います。
「犬が来るまで、買い物に行ったり家の外に出かけることができない子どももいます。
犬が来ると、犬に夢中になって、外の世界への恐怖が小さくなります。」
ワギードッグプロジェクトはまだ小規模ですが、資金援助を得られる慈善団体になる予定です。
「長い旅ですが、そうなりたいと考えています。
必要な資金があれば、発達障害の子をもつ家族が休める施設も設けることができます。
家族は自由を感じられて、子どもたちは楽しく元気になれる場所です。」
犬のベイリーは必要なときには、ハンナの学校にもついていきます。
「ハンナは学校から帰ってくると、部屋にまっすぐ行って頭から毛布をかぶっていることもありました。
頭の中がいっぱいになって、避難しなければならなかったのです。
しかし、犬のベイリーが来てから毎日が変わりました。
娘は笑顔で過ごしています。ベイリーをなでながら静かに座っています。
不思議なことですが、数週間で犬のベイリーは娘のハンナを落ち着かせる方法がわかっていました。
娘はベイリーと一緒にいると、自分を取り戻せています。」
(出典・画像:英stv)
本当に頼りになりますね。
その子も家族もどれだけ助けられているでしょう。
うちの子にもこんなワンちゃんがいてくれたらとずっと思っています。
発達障害の子の助けになる?ロボットペット
(チャーリー)