- 発達障害を持つ人が車を運転できるようになるためにはどうすれば良いですか?
- 運転シミュレーターは発達障害の人たちにどのように役立ちますか?
- 公共交通機関に頼らずに自立するためにはどのような支援が必要ですか?
17歳のオリオン・マーティンは、フェソン・センターの教室に設置された運転シミュレータに乗り込みます。
このセンターは、発達障害の方や家族を支援する非営利団体のウィロウ・ローンが提供しています。
指導するティン・チェンはオリオンがシミュレーターを操作する前に、15のルールと期待することのリストを確認させます。今回はハンドルとブレーキの操作について、オリオンは学びました。
20分後には終了し、次の段階に進む準備が整いました。
「優秀でした。合格です」
そうティンが言います。
オリロンは静かに喜びます。
フェソン・センターのCEOのブリアン・マッカンもほめてくれます。
「よくできました。難しいところをクリアできました。」
運転シミュレーターは、米サウスカロライナ州クレムゾン大学の国際自動車研究センターとフェソン・センターのパートナーシップの一環です。
このシミュレータは、自閉症スペクトラム障害やその他の発達障害の人たちのために作られました。
これらの人の多くは、車を運転していません。
つまり公共交通に頼らざるをえない状況になっています。
そうフェソン・センターの副社長のバイロン・ワインは言います。
「郊外に住んでいれば、毎回お金を払って誰かに来てもらう必要があります。」
自閉症スペクトラム障害の人の80%は雇用されていません。
交通手段に制限があることが、その原因の一つだと言います。
「私たちの目標は、自立できるようにすることです。」
安全を学ぶことも、この運転シミュレーターによる学習プログラムで重要な目標です。
車を運転することがない人でも、シミュレータを体験することによって、安全な歩行者になることを助けるのです。
このクレムゾン大学の運転シミュレーターは、高齢者が安全運転を学ぶために開発したものが始まりでした。
その後、ダウン症やその他の障害、そして現在は自閉症スペクトラム障害の子どもたちが利用できるものとなりました。
(出典・画像:米Richmond Times Dispatch)
安全な環境で、安全を学べることは本当に求められていることだと思います。
そして、できるにもかかわらず、できないとされてしまうようなことは、無くしていきたいものですね。
VRで発達障害の人が選択できるようになる
(チャーリー)