- 感覚過敏のある人が大規模なイベントに参加するための工夫はありますか?
- 発達障害を持つ家族が楽しめるイベントを見つける方法はありますか?
- インクルーシブなイベントがあることで発達障害のある人たちがどのようなメリットを感じられるのですか?
日曜日の朝、北米国際オートショーに参加した人は、大音量の音楽がないこと、点滅する光がないこと、そして動きの速いビデオを表示しているモニターが静止していることに気づいているかもしれません。
多くの人にとって、熱狂的な低音とストロボはこのショーの楽しい機能です。しかし、感覚に敏感な人にとっては、デトロイトの自動車ショーなどのイベントに出席する能力を妨げる可能性があります。
今回、北米国際オートショーは、ミシガン州のブライアン・カリー知事や自閉症連盟と協力をして、初めての「感覚に優しい時間」を設けました。
フラッシュや大きな音の他にも、たくさんの人だかりは感覚に問題をかかえる人や発達障害の人にとって負担になることがあります。
そのためショーの最終日、通常よりもオープンの時間を早めて、感覚に優しい時間がとられました。
北米国際オートショーのエグゼクティブ・ディレクター、ロッド・アルバーツはこう言います。
「私たちは、つねにいろいろな人たちに参加してもらえるように、新しい方法を模索しています。
感覚にやさしい時間は、いつもはショーを観に来ることができなかった人たちに来てもらえるようにするものです。
楽しんで、展示してある750台の車を見ていってください。」
発達障害の人が困るのは、一つの共通した状況ではありません。人それぞれです。
米ミシガン州の自閉症連盟のコリーン・アレンはこう言います。
「発達障害の症状や感覚は、みなぞれぞれ異なります。」
発達障害のエミリー・ジョンズについて母親のジェニファーは、人だかりがパニックになってしまう原因だといいます。
「家族で初めて、自動車ショーを観に来ることができました。
感覚に優しい時間、これがなければ楽しむことはできませんでした。」
発達障害のオリバー・ハワウォルトは並んで待っていることができません。
父親のテッドはこう言います。
「他の人よりも早く入ることができたので、並ばなくてすみます。
息子にストレスがかからずに助かります。」
発達障害の娘をもつキャリーはこう言います。
「私は発達障害でない人たちの中に、娘を参加させようといつもしています。
インクルージョン、その状況は偶然には起きません。
なので、私はそうした状況を作ろうといつもしているのです。
今回の北米国際オートショーは、発達障害の子を歓迎してくれ、発達障害でない人たちも含めてみんなで変わろうという、明確な直接的なメッセージになったと思います。」
(出典・画像:米Detroit Free Press)
行けなかった人が行ける、家族が行ける。
こんな楽しい機会がどんどん増えるといいですね。
そこに行けたから、こんどはあそこにも行ってみよう!
そうして、どんどん外に行けるようになる一歩になるので。
発達障害レーサーの活躍が家族の応援になる
(チャーリー)