- 大人になった発達障害の人たちはどのような生活を送っているのか?
- 発達障害を持つ人が仕事に就くことが難しい理由は何なのか?
- 発達障害の人をサポートするための取り組みにはどのようなものがあるのか?
発達障害の子どもについて多くのことを聞きますが、大人になってからはどうしているのでしょうか?
多くの人たちが仕事に就くことができていません。
この若い男性も苦労をしましたが、起業をし自分の道を作りました。
そして、同じように困っている発達障害の人を助けたいと考えています。
「私はフランス語を専攻し、化学と環境についても学びました。」
クリス・ディドマルシュはそう言います。
クリスは発達障害です。
クリスは大学を卒業後、環境分野の研究者として素晴らしい仕事をしましたが、その仕事は奪われてしまいました。
「私が働いていたところでは、口頭での指示に従うことが求められていました。
私は、視覚的でないと理解が難しいのです。」
クリスは母親の助けを借りて、温室栽培の事業、グリーン・ブリッジ・グロワーズを始めました。
地元のレストランや花屋さんに、新鮮や野菜や花を届けています。
「発達障害の子の母親として、発達障害の人を雇用できるように起業することは、この地域社会のためにもすばらしいものになるはずだと考えました。」
母親のジャンはそう言います。
環境と科学に情熱をもつクリスと、長い間、教授であった母親のジャンの二人でこの事業を始めました。
「私は信じていたことを、思い切り行うことにしたんです。
私は大学で働き、教えていました。
母親として、社会によいことをしたいと考える人として、これはやるべきことだと思ったんです。」
行っている垂直栽培は、持続可能で1年中行うことができます。
「私たちは垂直栽培で行っています。
それぞれのスタンドには、16の柱が立ててあり、1つの柱で10の野菜が育ちます。
植物は水平に育っていきます。」
アクアポニクスになっており、魚と野菜が水を共有して一緒に成長します。
魚の老廃物は植物の肥料となり、植物は魚がいる水をきれいに保ちます。
このような方法により、通常よりも90%も少ない水で栽培を行っています。
クリスと母親のジャンにとって、この事業はすばらしいものとなりました。
「レストランやパブなどに販売することができています。」
そしてさらに素晴らしいことは、発達障害の人の雇用ができたことです。
「私はここで変われる、素晴らしい機会を与えられました。
私たちは、他の人と同じように勤勉なんです。」
そう、ここで働く発達障害のマット・コールマンが言います。
クリスはこう言います。
「私たちは発達障害の人たちを雇用していきます。
自分と同じ発達障害の人の雇用を作ることができるのは素晴らしいことです。」
今では、4人のフルタイムの雇用ができるようになりました。
2013年から事業を成長させ実現できました。
「今では約190平方メートルの温室が2つあります。」
母親のジャンはそう言います。
今後はより拡大することを計画しています。
(出典・画像:米WNDU)
大きな施設を必要とする事業を始めるには、とても勇気が必要だったと思います。
無事に成長をして、目標であった発達障害の方の雇用も実現されて本当にすばらしいと思います。
ますますの成長を期待するばかりです。
アクアポニックスの庭で発達障害の子の療育
(チャーリー)