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自閉症の女の子のほうが日常生活での困難をかかえることが多い

time 2018/01/09

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

自閉症の女の子のほうが日常生活での困難をかかえることが多い
  • 自閉症の女性は、男性とは異なる症状を示すのか?
  • 自閉症の女の子は、診断時に社会的困難を隠してしまうのか?
  • 自閉症の女の子の症状を適切に診断する方法はあるのか?

新しい研究では、自閉症の女の子は、男の子とは異なる症状を示すことを示唆しています。
自閉症の女性が経験する社会的な困難のいくつかが、診断をする際には隠れてしまうのです。
「私たちの調査研究では、自閉症の男の子よりも女の子のほうが日常生活において困難をかかえることが多くなります。」
アメリカ健康保険の自閉症スペクトラム障害研究センターのアリソン・ラット博士はそう言います。
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男の子と同じ現行の診断基準では、診断時に把握することができなかった社会的な困難につながる症状が女の子には存在します。それが、放置されて深刻な影響をもたらしてしまうのです。
自閉症の女の子は、診断のときに、隠してしまうのです。
アリソン博士らによる研究では、同じ年齢、同じIQ、同じ学年の自閉症と診断された男の子と女の子を比較しました。
「この研究は、性別が自閉症の症状にどのように影響を与えるのかを、できるだけ同じ条件にした上で比較する最初の研究となります。
現在の診断方法は、幼い男の子を診断するのには効果的ですが、女の子にはそうとは言えないのです。」
自閉症スペクトラム障害研究センター長で共同研究者のローレン・ケンワーシー博士はそう言います。
「正しく診断できることは、早く行うほど効果的になる療育のことを考えれば、重要な問題となります。
自閉症の女の子を可能な限り早く、正しく診断する方法を見つけて、それを提供する必要が私たちにはあります。」
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社会的な困難やコミュニケーションにかかえる問題を、自閉症の女の子は隠すことができます。
しかし、それには限界があるのです。
他の女の子と同じように10代の女の子たちがかかえるプレッシャーをうけて、自閉症の女の子は、自分を他の子たちに混ぜ入れ、真似をして、うまくやっていこうとしますが、長く続けることはできません。
アメリカ国立衛生研究所の自閉症研究センターから1100万ドル(約12億円)の助成金を得て、ジョージ・ワシントン大学の自閉症と神経発達障害研究センターとの協同で、この自閉症の男の子と女の子の違いの研究は引き続き行われます。
自閉症の女の子や成人の女性、成人の男性も含めてより正しく診断できるようにするために、新しい診断基準が開発されることが期待されています。
(出典:米PsychCentral)(画像:Pixabay
療育は早く行うほど効果がある。
そうであれば、早く正しく診断されることは本当に重要です。
自閉症などの発達障害は脳が男性すぎる、男性脳のために起きるという考え方が古くにはあったそうです。
そのため女性は自閉症にはなりにくいとも。
私も女性は少ないと聞いていました。
しかし、それは間違いであると今はわかっています。女性の方も少なくはありません。
男性と女性では、自閉症の症状が少々違うのだそうです。
これまでの男性基準、男性の自閉症向け診断項目では、女性はすり抜けてしまって確認できなかっただけでした。
研究を行い、正しく理解をしていくことは本当に重要です。
理解されていない女の子の発達障害

(チャーリー)

 


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