- クイーンズランド州グラッドストーンのライオンズパークはどんな特徴があるのか?
- ライオンズパークを設計したトビアス・ボルバートは公園について何と言っているのか?
- 発達障害の人やその家族にとって、ライオンズパークのような公共スペースはどんな意味を持つのか?
オーストラリアのクイーンズランド州グラッドストーンにあるライオンズパークは障害などに関わらず誰でもが一緒に遊べることを目的に、感覚に配慮した設計がされています。
7つのエリアがあって、感触が面白い壁、水で遊べる場所、落ち着く必要がある場合の避難所になる「快適ドーム」などがあります。
グラッドストーン市長のマット・バーネットは、ライオンズパークの再開発に着手したときに、誰でもが利用できるように変えたいと思っていたことを語ります。
「再開発計画が審議されるときに、私はすぐに、私たちの地域社会にとってこれは求められるものだと言いました。
オーストラリアの他の地域の議員たちにも、この公園を見てもらいたいと考えています。」
この公園を設計したトビアス・ボルバートは、ここは単なる公園とは違うと言います。
「誰もが楽しめる公園をデザインしました。
何歳でも、障害があっても、性別がどうでも、文化的な背景が何であっても、
この公園に来れば、誰でも気持ちよくなれる場所にしました。」
障害による不自由を感じさせないために、物理的な配慮に重点を置いたと言います。
「障害のある方だけでなく、地域社会全体のあらゆる年代の人のためにもなります。
子どもにも良いのです。みんなに良いのです。」
発達障害の18歳の息子をもつシャルナ・ボートは、外に出るとたくさんの感覚や刺激が、障害のある人には信じられないほどのものになって、そのためにパニックになってしまうと言います。
「発達障害の人にとって、人ごみの中を歩いて、騒音に囲まれることほど、感覚がいっぱいになってしまうことはありません。パニックを起こしてしまいます。
この公園の取り組みは、私たちが地域社会に参加することを手伝ってくれるものです。」
シャルナは感覚に問題をかかえる多くの人たちにとって、効果的な療法となるのは、できるだけ外に出ていくことしかないと言います。
「外に、地域社会に連れ出すことが唯一の方法です。
こうして安全な場所があれば、それを始めることができます。
本当に素晴らしい場所です。」
ライオンズパークのような、発達障害の人にやさしい公共スペースはオーストラリアでも増えています。
オーストラリアの全国のスーパーで「静かな時間」も導入されています。
照明は淡く、BGMを消し、感覚に問題をかかる人たちが負担を感じることなしにお店に来れる機会です。
また、発達障害の子どもたちが一緒になって遊べることを目的とした遊び場も設けているショッピングセンターも現れています。
(出典・画像:豪abc)
すごく立派で楽しそうな、近くにあったら絶対に行く公園ですね。
障害のある方にやさしいことは、高齢の方や子どもにもやさしい、誰にでもやさしいことにもつながります。
ますます、こうした取り組みが世界中で増えていくことを期待しています。
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(チャーリー)