- 知的障害があっても働ける仕事はありますか?
- 知的障害のある人たちが自信を持って仕事に取り組む方法はありますか?
- 知的障害を持つ人が社会で活躍するためのサポートはどのようなものですか?
かっこいいロゴマークがついたユニフォームと青いキャップをかぶった「スポンジ・カー・ウォッシュ」の従業員はまぎれもない洗車のプロ集団に見えます。
しかし、この人達は洗車などを簡単にはこなすことができない人達でした。
彼らは中度の知的障害を持っています。ニッチなビジネスを切り開きました。
支援団体Mercy Centre Lavingtonの指導で、毎週火曜日と金曜日に洗車を行っています。
「まずMercy Centreのスタッフの車を洗うことから、このプロジェクトは始まりました。」
共同設立者のGeoff Bartelが言います。
「それから「スポンジ・カー・ウォッシュ」と名づけ、ビジネスにすることを考えつきました。」
「彼らは労働安全衛生局のスタッフとともに、働くことをよく学びました。そして、自信もついたのです。」
彼らは3箇所を週替りでまわって洗車を行います。
支援者の一人はこう言います。
「私はローカルなビジネスでもっと、知的障害をもつような方が、愛して好きになる仕事をする機会を得たり、地方のコミュニティへ貢献できるようにする、ようにしたいと考えています。」
21歳から56歳までの洗車スタッフは新しい技術と高いモラル意識を習得しました。
「それは、何をするべきなのか。そして生きる目的をもつことを教えてくれました。」
と知的障害をもつ洗車スタッフが言います。
別の洗車スタッフは仕事への情熱と同じくらいに、ちょっとしたこだわりがあります。
「僕は窓ガラスとミラー、そしてライトを磨くのが好き。そして吸い取る掃除も。」
「僕はトヨタとホールデン(豪自動車メーカー)の車を洗うのが好き。僕のお気に入りの車だから」
この仕事で、協調して行うことがうまくなってきた。と別の洗車スタッフが言います。
「それはすごい幸せ。このユニフォームを着て、洗車を行うのは素晴らしいこと。」
現在はガーデニングの仕事をおこなっている知的障害の方も、この洗車が初めての仕事でした。
「外に出て、何かをする。その本当の素晴らしさを知ったんだ。」
この「洗車」事業は、このように知的障害をもつ方々に貢献するものとなっています。
(出典・画像:豪BORDER MAIL)
「障害」と呼ばれているものは、視点や状況を変えるとネガティブではなくポジティブなものになることがある。
また「障害」者と呼ばれない人が、忘れた、なくしてしまったようなものをもっていたりする。
と私は思っています。
こういう事例はそんな私の考えをより確かなものにしてくれます。
発達障害の人たちの就業機会を作ろうとこんな取り組みを始めた母親もいます。
Airbnbで発達障害の子どもへの道を開く
(チャーリー)