- 子どもが発達障害や精神的な問題を抱え、自己傷害や自殺を試みる場合、どう対処すればよいですか?
- 子どもが精神的なサポートをすぐに受けられない場合、家族や保護者はどんな対応ができるのですか?
- 発達障害や精神的な問題を抱える子ども向けの適切な治療や支援サービスはどうしたら受けられますか?
「正常になりたい。」「ハサミで死のうとした。」
そんな悲しくつらいことを8歳の少年がメモ用紙に書いていました。
その少年、ジャック・ローガンは発達障害です。
1年前から「みんな僕を忘れて。」そんなショックなことを言い始めたと家族は言います。
43歳の母親のケリーは、ジャックがはさみで自分を傷つけようとしたことがあって、オルダーヘイ子ども病院に連れていきました。
しかし、ジャックが深刻な状況であることを認めたにもかかわらず、そのオルダーヘイ子ども病院からはすぐには入院させることはできないといわれました。
精神的な治療をうけることができない別の病院に今は入院して、7週間が過ぎました。
英リバプールのルシアナ・バーガー議員はジャックのような、大きな精神的な問題をかかえた子どもが、多くの予防的なサービスが削減されたことによって、緊急入院するケースが過去最高になっていると議会で述べてします。
ジャックの家族や友人たちは、ジャックについてFacebookで伝え、精神的な問題をかかえる子どもがもっと病院でサポートをうけることができるようにと請願活動を始めました。
ジャックの母親のケリーは、昨年ジャックが新しい学校に転校してから、つらい状況を話すようになったと言います。
「本当にひどい状況になりました。
私には必要なことができずに涙があふれました。
ジャックは自分を殺すようにお願いするメモを書いたり、こんなことを言うようになったのです。
どうして、僕はこんなにだめなの。
みんな僕のことを忘れて欲しい。」
「ジャックは、大きくなるに連れて、自分とまわりが違っていると思うようになりました。
そして、自分が悪いと考えるようになったのです。
そして、ジャックは私にパンチやキックをするようになり、私の髪の毛を引っ張ります。
自分自身の体も噛みます。自分の耳を痛めます。」
母親のケリーは、そうなって緊急病院に行きました。どうしていいかわからなくなったからです。
ケリーは、支援員の仕事をしていたにもかかわらず、息子のジャックをどう扱えばよいかわからなくなったのです。
10月から息子のジャックは病院に入院しています。
ジャックが自分自身を傷つけることもなくなりました。病室では一緒に寝ています。
野党のシアナ・バーガー議員は、メンタルヘルスについて詳しい議員です。
議会では、ジャックのような子どものために、政府は何もしていないと訴えています。
シアナ議員は、ジャックのような子どもたちが苦しみに直面しているのことは、恐ろしくひどいことだと言います。
「国はジャックのような子どもたちを放置しているのです。
適切なケアが存在していないため、子どもたちは絶望しているのです。」
ジャックの入院を断ったオルダーヘイ子ども病院の広報担当はこう言います。
「オルダーヘイ子ども病院は、最も深刻な精神的な問題をかかえる13歳未満の子どもたちを入院させています。
全国で、大きな需要が発生しています。
英国国民保健サービスとも連携して対処していますが、
現在は、とても多くの子どもたちが入院を待機している状況です。
適切なケアを提供できるように努力を続けています。
私たち病院の最優先事項は、できるだけ早く入院ができるようにするとともに、
その間、子どもたちが安全でいられるようにすることです。
入院できるようになるまでの間も、出来る限りの支援を行うように務めています。」
国民の精神保健について担当するジャッキー・ドイルプライス大臣は新しい政府の計画で、この入院までの待機時間の改善も含めてサービスを良くするために予算編成を行ったと述べています。
「昨年度に比べて、子どもや若者の精神的な健康に費やす予算を20%増やしました。
私たちはこの問題を改善するために、すべての学校にメンタルヘルスの指導専門家を置くようにします。
2021年までに7万人以上の子どもや若者のケアを行います。」
(出典・画像:英MailOnline)
政府にはよりよい対応をして頂くことを望みますが、問題に直面している人はそんなのは待っていられません。
こんなかわいらしい子どもが、そんな悲惨な状況になって入院せざるを得なくなる、まして命を落とす前に、
親は勇気をもって、「子どもを学校に行かせない。」ことが必要だと考えます。
子どもは、それまでそんな親の勇気よりも、はるかに大きな勇気を振り絞って、一人で闘っていたのです。
子どもの命にもかかわるような状況になりそうと思ったら、変に見極めないですぐにそうすべきです。
避難させてください。
そんな状況にある人は避難してください。
命より大事なものはありません。
まずは安全第一、安全確保。いろんな対応はそれからでいいじゃないですか。
多くの子どもに見てほしい発達障害のアニメ
(チャーリー)