- 発達障害を持つ子どもが安心して過ごせる公共スペースはどこにありますか?
- 発達障害の子どもを持つ親が交流できる場所はありますか?
- 人混みや騒音が苦手な自閉症の子どもに適した環境はどう作られていますか?
ワニータ・ライアンは、10歳の発達障害の娘のクロエがたくさんの人が利用している場所を体験することができるスペースができて感謝をしています。
米バージニア州リッチモンドに発達障害BC図書館がオープンして約1ヶ月たちます。
ワニータとクロエは毎日、通っています。
「娘のような子どもを理解している、同じような子どもをもつ他の親たちと交流もできて、素晴らしいものです。
みんなフレンドリーで、一緒にいることができたのです。」
クロエは自閉症でADHDの傾向もあります。
たくさんの人がいる場所で、他の子どもたちと一緒にいるようなことは難しいといいます。
「他の子どもが見た目が違ったり、驚くような行動をしたりすれば、子どもたちへの理解ができていなければ誤解するはずです。」
図書館のスタッフのサブリナ・グルニアックは、この図書館の全てが発達障害の人に向けて設計されていると言います。
「この図書館は、通常の公共スペースを利用することが困難になることがある人たちのための場所です。」
照明は、感覚的な問題をかかえる人に配慮された少し暗くしてあります。
話すことができない子どもとのコミュニケーションを助けるツールなどもあります。
「人々の会話、人と集まり、そういったよくあるものでも、自閉症スペクトラムの人に問題を起こすことがあるのです。」
人の声などの不快な状況から、子どもたちが逃げることができるように特別な椅子も設置されています。
そこで、落ち着きを取り戻すことができるようになっています。
「私たちは、この図書館を何も恥じる必要がない場所だと伝えています。
誰かがパニックを起こしてしまっても、誰も驚いたりしません。
みんな理解しているので、全部大丈夫です。」
(出典・画像:カナダCBC)
大声を出したり、騒いでしまったりしても大丈夫なところ。
まず、そんなところがあれば、外へ出かけて行きやすくなります。
はじめの一歩になります。
どんどんこういった場所が増えてほしいですね。
発達障害児家族が楽しめる美術館の取り組み
(チャーリー)