- 発達障害の子供でも音楽やダンスを通じて成長することができるのか?
- どのようにして発達障害の子供を音楽やダンスに引き込むことができるのか?
- 発達障害の子供に新しい経験をさせるために、どのようにサポートすれば良いのか?
10歳のエイディン・ゲメルが4歳のときに発達障害と診断をされるまで、母親のキャロランははっきりとはわかっていませんでした。
「エイディンはほとんど話すことはありませんでしたが。
いつも愛らしい少年でしたが、ほとんど誰とも話すことはありませんでした。」
母親のキャロランは2年前に、苦労をしましたがエイディンを音楽のスクールに通わせました。
「最初は大変でした。
息子は誰とも話をすることはありませんでした。
テーブルの下に隠れて、音楽から逃げていました。」
「先生がじょじょに、息子が慣れるようにしてくれました。
本当に今は感謝をしています。」
この音楽スクールでは、生徒が自分の音楽を作れるクラスを提供しています。
コミュニケーション、リスニング、チームワークなども学べるものです。
「息子のエイディンだけでなく、すべての子どもにとって本当に素晴らしいものだと思います。
ギターやドラムだけでなく、たくさんの楽器があります。」
エイディンがこの音楽スクールで歌ったときに、クリエイティブ・ディレクターはエイディンの才能に気づきました。
彼自身も演奏するこの音楽スクールのロックバンドのボーカルにしました。
さらにエイディンはダンスも始めました。
素晴らしい情熱が発揮されたのです。
「エイディンの発達障害の症状の一つに、すべてが正確であることを求めるというのがあります。
ある日、エイディンはネットでミュージックビデオを見たんです。
エイディンは完全に夢中になって、独学で完璧にそのダンスの振付をおぼえました。
毎日2,3時間練習をしていました。
そして、「ジャマソン」でダンスを披露するようにお願いされたんです。」
母親のキャロランはそう語ります。
ジャマソンは、このスクールが行っている発表会です。
「エイディンがジャマソンで踊り始めると、みんな静かになってしまいました。
みんなが驚いたのです。
エイディンのダンスはみんなを圧倒しました。
このスクールに通い始めた頃は、誰ともコミュニケーションがとれずテーブルの下に隠れていた、
あの息子のエイディンに。」
「息子のエイディンは今は、明るく活発な少年になりました。
音楽を通じて、コミュニケーションもできるようになってきました。」
エイディンは、これから人気のダンススクールにも通うそうです。
母親のキャロランはこう言います。
「発達障害の子どものみんなに、この音楽、ダンスとエイディンのできごとを気にとめてほしいと思います。
エイディンは人生が変わったんです。」
(出典・画像:英GlasgowLive)
最初は嫌がっていても、好きになって、持っているものを発揮できて、さらに成長できるようになった。
全てが全てこうなるとは思いませんが、少し考えてしまいました。
これまで私は、嫌がることを無理にさせることはしてきませんでした。
振り返れば、それは可能性を減らすことであったことかもしれません。
これからは、もう少しだけ、無理とは簡単に思わないようにしたいと思います。
音楽が自閉症の息子をこの世界へ連れ出した
(チャーリー)