- 発達障害の子どもの家族は休日に計画を立てて出かけることが難しいのか?
- 発達障害の子どものための特別公演では何が通常と異なっていたのか?
- 発達障害の子どもを連れて映画館や他の施設に行くことはどうして難しいのか?
「発達障害があるようには見えない。」
そう言われます。多くの人からそう言われますが、息子には発達障害があります。
発達障害の子どもは、とても多様なんです。
必要となる支援も、それぞれ異なってきます。
しかし、発達障害の子の家族に共通していることがあります。
休みの日に計画を立てて、出かけることがあまりありません。
楽しそうなことをしたいと考えても、それが問題を起こしてしまう場合もあります。
そういう家族には簡単なことではないのです。
そのため、発達障害の子どものための、ディズニーのアラジンの特別公演に招待されたのは本当にうれしいことでした。
私たちは、劇場に全く行かないわけではありません。
息子のモンティは10歳です。アスペルガー症候群でADHDです。
これまでに何度も劇場には来ています。
しかし、突然パニックになってしまうことがありました。
発達障害の子どものための、今回の公演では、何が違うのでしょうか?
発達障害の子どもはそれぞれが異なります。
まず、希望するととても早く席に座ることができました。
これは、私たちにはとてもありがたいものでした。
モンティはどこに座れるのかを早く知りたい、早く座りたいと思っています。
たくさんの人がいる中に行くことは、簡単ではありません。
また、出口がある場所を知りたい、照明を数えたいと思っています。
何があるのか、何が起きるのかを知りたいのです。
私たちは通常よりも45分も前から、席に座ることができました。
息子のモンティは、とても快適な時間をこれで始めることができました。
そして次によかったのは、
出入り口には人がいて、子どもを看護することができる人も待機していたことです。
安心できます。
モンティは映画でも演劇でも、必ず3回はトイレに行きます。
必ずです。
そして、いつも心配で面倒なことになります。
「お母さん、僕は一人で行けるよ。戻ってこれるよ。」
そうはいいますが、私はいつもそれを信じることはできないのです。
そして、演劇にも配慮がされていました。
光は強すぎません。音も大きすぎません。
そして役者の人たちは、始まる前にどのように劇が進んで、誰が誰なのかも、そして人気がある場面も説明してくれました。
また、モンティは、火災警報器があること、全ての出口がどこにあるのかを知ることもできました。
そして観客のみんなに挨拶をしてくれたことにとても満足していました。
観客の子ども、家族、みんなが安心して観ることができました。
演劇は、モンティだけでなく私たち家族にとっても、良いものでした。
モンティの9歳の弟、12歳の姉も満足でした。
弟はこう言っています。
「僕と家族は、英ロンドンのウェストエンドで、ディズニーアラジンの発達障害の子のための特別公演を観に行きました。
僕はアスペルガー症候群でADHDの兄の弟です。
僕たちと同じような人たちばかりだったのはすごいことです。
兄のモンティがトイレに行きたくなっても、周りの人は誰も気にしませんでした。
誰かが騒いだりしても大丈夫でした。
いつもの演劇を10回観に行くよりも、こういう演劇を1回観れるほうがよいと思いました。」
演劇を観にいって、まわりの誰もから厳しい目を向けられないのは、本当にありがたいものでした。
本当に。
自分の子どもについて、悪さをしているわけではない、怖い者ではないことを説明する必要がないのです。
これは、本当に感謝することです。
このような特別な公演をしてくださった皆さまに感謝を申し上げます。
(出典・画像:英OFFICIAL LONDON THEATRE)
映画館には連れて行ったことはありません。
話がわからなくて楽しめないだろうと思うのと、やはり騒いでしまうためです。
昔、プラネタリウムには連れて行ったことがあります。
夜空とか星であれば、話がわからなくても楽しめるかと思って。
しかし、星を観ることもなく、泣き叫び始めたのですぐに出てきてしまいました。
最初で最後の機会となってしまいました。
いろんな経験をさせたいと思いつつ、そんなです。
こういう機会があったら、またチャレンジしたいです。
発達障害児家族が楽しめる美術館の取り組み
(チャーリー)