- 走ることがどのように人生を変えることができるのか?
- 発達障害を持つ人が自信をつけるにはどのようなサポートが必要なのか?
- スペシャルオリンピックスへの参加は、発達障害を持つ人にとってどのような意味を持つのか?
ある発達障害の男性は、走り続けることで、人生を変えました。
30歳のポール・ストラットンは、発達障害のために長い間、困難に向き会ってきました。
そして、これからはスペシャルオリンピックスに臨みます。
父親のアンドリューが突然亡くなりました。そして、社会福祉サービス事業を行っているC-Changeという組織でポールは働き始めました。
先週、ポールは前日の15kmのマラソンに続いて、2時間17分でハーフマラソンも走りきりました。
ポールの母親のジョナはこう言います。
「ポールが今のようになって、ほんとうに素晴らしくうれしいことです。
息子を誇りに思います。
学習障害があったりしても、大丈夫です。前に向かって進むことができます。
息子は、発達障害の困難にずっと立ち向かってきました。
息子は、ずっと興味を持てるものを探していました。そして見つけました。
まわりの人と違うと合せるのは大変です。
しかし、息子はもう孤独ではなくなりました。
息子はスペシャルオリンピックスに出られるかもしれません。今、がんばっています。」
ポールは定期的にトレーニングジムを訪れ、ボランティア活動にも参加しています。
父親が亡くなって、ポールはC-Changeに加わりました。
「彼らは、ポールに何かを見つけてくれて、ポールを応援してくれました。
息子のポールは、今は別人のようになりました。
息子がこんなふうに走るようになったのは本当に素晴らしいことです。
誇りに思います。」
ポールは、苦しい長い時間を過ごしてきました。
父親が亡くしたことが、それを変える動機になりました。
「私は息子のポールが自分の人生は無価値だと感じていたことを知っています。
もしも、亡くなった父親のアンドリューが今の息子を見たら、きっと信じられないと思うはずです。
ポールがどこまですごくなるのか、わかりません。
きっと、アンドリューも誇りに思うはずです。
アンドリューから何かを受け継いだのだと思います。」
ポールは、スペシャルオリンピックスへ参加することが決まったと語りました。
「私にとっては、私の新しい世界です。
お父さんが生きていたら、きっと誇りに思ってくれたはずです。
私が通っているジムでは、私が発達障害だと知っていますが、治そうとしたりはしません。
私は新しい友だちに出会いました。
とてもうれしいです。
本当に楽しいです。幸せです。」
ジムのオーナーのノーマン・マコナチーはこう言います。
「ポールは本当にいいやつです。
今は、自信がつきました。友達もたくさん出来ています。
あなたが太っていようが、どんなふうに見えようが、気にしないのと同じで、
障害なんて気にしません。
ポールはこのジムが大好きです。そういつも言ってくれます。
私はとてもうれしくなります。
2019年のスペシャルオリンピックスで、ポールを見ることができるのは本当に素晴らしいことです。」
C-Changeのマイク・クレーもこう言います。
「ポールには自信があります。
ポールは、自分の人生を楽しめています。
私たちは、人が持っているすばらしい点に注目し、尊重します。
誰もが、素晴らしい才能や技術を持っています。
私たちはできることに注目します。
障害に注目することはありません。
ポールはここにいるときには、サポートも必要としません。
ポールは、スペシャルオリンピックスでたくさんの人たちと競うのが楽しみだと言っています。
私たちは応援します。そして一緒に喜びます。」
ポールが参加しているボランティア活動を行っているコミュニティセンターのオコーナーも次のように語ります。
「もう、1年間ほど参加してくれています。
ポールはとても助けてくれています。
さまざまな問題や障害があっても、必ず活躍できることがあります。
ポールがスペシャルオリンピックスに参加できることになって、本当にうれしく思います。
私たち、センターの全員にとってもうれしいことです。
ポールは、本当に誇りです。
きっと、ポールはスペシャルオリンピックスでもやってくれます。
ポールはたくさんの問題を抱えていましたが、たくさん乗り越えてきたのを見てきましたから。」
(出典・画像:英DCT PASSPORT)
興味を持てることを見つけて、大きく変わりました。
見つかっていなかったら、あきらめる必要なく、自分でも、子どもでも、何歳になっても、つらいことがずっと続いても、見つけたいですね。
きっとそのうち、こんなふうに見つけられて、変われるんです。
ピンボールの世界チャンピオンは発達障害
(チャーリー)