- 美容院で髪を切ることに恐怖を感じる子どもにどんな支援が必要か?
- 発達障害を持つ子どもや家族が気軽に利用できる美容院はどういう場所か?
- 発達障害を持つ子どもの理髪店でのカット体験はどのように改善されたか?
5歳のサヤ・ルナトリプレットは、髪を切ろうとするたびに恐怖を感じてしまいます。
美容院では、他の人の声やヘアクリップ、はさみで切ることがこの発達障害の女の子には本当に恐ろしいことでした。
サヤは話すことや、人とやりとりをするのに困難をかかえるだけでなく、美容院の椅子に座っているような簡単そうなことでも、簡単なことではありません。
美容院のケリー・ムジオがこの困難を解決してくれました。
束ねたわらの上に馬のくらをつけて、ヤギ、にわとり、ダチョウ、ひつじがたくさんいる、ムジオの農園が見えるところに座らせます。
「私は発達障害について専門的な知識をもっているわけではありません。
しかし、何が必要なのかはわかりました。」
そうムジオは言います。
ムジオのこのアイデアあふれるやさしさは、大きな助けになりました。
サヤの父親のマークは、こうして動物を見ていることで、サヤは怖がらなくなったと言います。
これまでのように泣き叫んだりすることもありません。
37歳の美容師のムジオは、発達障害の子どもたちに関わる仕事をしている友人から、サヤのような子どもたちが直面している問題を教えられました。
そして考え学んだあとに、この「ヘア・オン・ザ・ファーム」を始めました。
ムジオの農場のそばには、きちんとした美容院もあり、経営をしています。
ムジオの個人的な経験も、これを始める動機になっています。
ムジオには21歳になる、障害をかかえる娘がいます。
幼いころは、医師や教師との時間をたくさんとられたことや、見知らぬ人から心無いことを言われたことが思い出されます。
ムジオの農場にくれば、そういうことはありません。ムジオが守ります。
「子どもたちに限りません。
親たちにとっても、心休める場所です。」
発達障害の6歳の娘、マディーをヘアカットに連れてきたアンバー・ビレッジはそう言います。
アンバーは、娘のマディーが病院や歯科医院に恐怖を感じているのを見てきたので、美容院に連れていくことに大きな心配がありました。
しかし、このヘア・オン・ザ・ファームでは、そんな心配は全く必要ありませんでした。
サヤの母親のマリアは、ムジオが発達障害の子ども、そして家族を歓迎してくれていることに感謝をしています。
「娘にも私にも、心のやすらぎを与えてくれます。
娘のサヤは、パニックになったりすることも全くありません。」
サヤもカットされた髪を気に入っています。
どう思うかたずねられると、美しいと答えてくれました。
(出典・画像:米The Fresno Bee)
理髪店や美容院に発達障害の子どもを連れて行くのは、なかなか簡単ではない悩むことだと思います。
幸い、うちの子どもはママが切ってくれて、なかなか上手なので、それは本当に助かります。
少なくとも、うちの近所で連れて行っても大丈夫そうなところは発見できていません。
きっとお店の方はたずねれば、OKしてくれると思うのですが、まわりに座るお客さんとお店のことを考えるとやはり遠慮してしまいます。
発達障害の子どもをこころよく迎える理髪店
(チャーリー)