- 自動車の運転を学ぶ際、どのような困難を発達障害の人が抱えているのか?
- バーチャルリアリティによるシミュレーターは、なぜ発達障害の人にとって有効なのか?
- このシミュレーターを利用することで、発達障害の人がどのように学び成長することができるのか?
自動車の運転を学ぶことは、多くの若者が必要とすることです。
しかし、自閉症スペクトラムの10代の若者にとっては、とてもそれは難しいように思われています。
バーチャルテクノロジー技術によって、をれが可能になります。
ハーパー・ケイツはまるでテレビゲームをしているようです。
しかし、16歳の発達障害のハーパーはこれで自動車運転について学んでいます。
「私たちの多くにとって、自動車を運転できるようになることは、大きな達成となるものです。」
バンダービルト大学医療センターの小児科の助教授のエイミー・ウェイトロフ博士はそういいます。
だからこそ、バンダービルト大学の技術チームは、発達障害の10代の若者が自分で生きていけるようになるためにこのバーチャルリアリティによるシミュレーターを開発しました。
バンダービルド大学の機械工学部のニランジャン・サルカル博士が説明します。
「部屋の中で、安全に基本的な運転技術を学ぶことができます。
実際に道を走る必要はありません。」
シミュレーターは、一般道路、高速道路、学校のあるこの地域の仮想世界を提供します。
そして、運転する人それぞれに求められるニーズにも対応します。
「発達障害の人の多くはとても不安を感じています。
そして、それぞれが違った視線のとりかたをします。」
運転する人は、どこを見ているのかを追跡する、ストレスのレベルを測定する、センサーを装着します。
「心拍数と皮膚の発汗を測定しています。」
このシミュレーターはそうして得た運転する人の状況にあわせて、リアルタイムで変化します。
その変化によって、楽しく感じることができ、学ぶことの助けになるといいます。
このシミュレーターで運転をしていた発達障害のハーパーもこういいます。
「完璧に、現実の運転と同じだとはいえないけれど、とても現実に近いです。」
ハーパーの母親、ジェニファー・ケイツはこういいます。
「車を利用する機会はとても多いので、家にもう一人ドライバーが生まれたら、とても素晴らしいことです。」
実際の道路ではできなかった、10代の発達障害の若者にとって、これは安全に自動車運転を学べる機会となるものです。
まだ、この自動車運転のシミュレーターは研究目的で利用されています。
しかし、発達障害の子をもつ家族が利用できるように早くしたいと大学の研究者たちは語っています。
(出典・画像:米KSAT)
自動車の運転を学ぶには、実際の車で実際の道を走る、を避けることはできませんが、こうしたシミュレータがあれば、発達障害の人などもより一層、安全に備えてから実際に車、実際の道で練習ができるようになります。
こういう技術はどんどん出てきて頂きたいですね。
(チャーリー)