- 発達障害を持つ成人が求める安定した雇用とはどのようなものか?
- 発達障害のある子どもや成人が、なぜ就業率が低いのか?
- 発達障害を持つ人たちが働くことによって得られる満足感や達成感はどのようなものか?
米国では、68人の子どものうち一人が何らかの発達障害です。
そして発達障害の子どもの約50万人が今後5年間で高校を卒業します。発達障害の成人の90%は現在雇用されていません。
これらの驚くべき数字は、仕事経験、対人関係スキルの発達、そして人間の尊厳、そして必要とされる仕事について発達障害の成人を支援するために設立された非営利団体「レッツワークフォーグッド」が伝えています。
ポップコーン・フォーザピープルは、その非営利団体が運営する会社です。
発達障害の成人たちは、ここでポップコーンを作り、パッケージに入れ販売することができます。
ポップコーン・フォーザピーブルでマネージャーとカウンセラーを務めるアグネス・クッシング・ルビーが言います。
「ここでの作業、そして環境は、働くことへの希望を提供するものです。
多くの発達障害の成人は孤独な状況です。
ここで、一緒に働いて、仲間と責任を持って行動することを学べます。
私たちの目的は、発達障害のすべての成人が、安定した雇用を得て、満足し達成感を持てるようにすることです。
能力や働くことへの欲求があっても、発達障害の成人の就業率は恐ろしいほど低い状況です。」
新しくできたポップコーンを生産・販売するカフェは、フランク・ギリシャ開発公社の厚意による場所の提供によって実現することができました。
ビジネスを成長させていける環境を得て、たくさんの種類のポップコーンの生産をつづけることが可能になりました。
地元の企業から、必要な棚などの什器も寄付されて、整然とした生産できる環境になりました。
棚は、地元のお祭や他の行事のために注文を受けたポップコーンの袋でいっぱいになっています。
ポップコーン・フォーザピープルのポップコーンは、地元の米ニュージャージー州のラトガース大学のスポーツイベントでの「公式ポップコーン」にもなっています。
最近行われたシンポジウムでは、スティーブン・スコット博士はこう言っています。
「多くの雇用者に関わることが起こっています。
それは遅いながらも確実に変わってきています。そして勢いを増してきています。
企業はこれまでの慈善活動的な考えから変わり、発達障害の人たちを雇いたいと考えています。
発達障害の人たちが、実際に利益をもたらしているからです。
ますます多くの企業が、このように変わってきています。」
ポップコーン・フォーザピーブルを設立した、スティーブ・バイアーもこのスコット博士の考えを支持しています。
ポップコーン・フォーザピーブルのポップコーンは、今後もフェスティバルや見本市での販売が予定されています。
(出典・画像:米TAPinfo Holmdel&Colts Neck)
安定した売り先もうまく作って、すばらしい取り組みですね。
発達障害の方が一生懸命に作り、販売をして多くのことを学び、そしてお客さんもおいしく頂く。
福祉作業所さんではパンを作り、販売されているところが少なくありません。
そしてそのパンはとてもおいしいです。買える機会があればよく買っています。
(一生懸命作られている姿が浮かぶだけでなく、焼いたその日に販売されていて、原材料もケチっていなく良い物を使っていることが多いことも、その理由になるでしょう。)
ポップコーンでしたらもっと手軽に作れそうです。ただ売るとなると日本では、やはりパンでしょうね。
(チャーリー)