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発達障害の子と家族が心配なく楽しめる演劇

time 2017/07/17

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

発達障害の子と家族が心配なく楽しめる演劇
  • 演劇をリラックスして観ることができる環境の必要性は理解されているか?
  • 発達障害を持つ人やその家族が一緒に楽しめるイベントは他にもあるのか?
  • 演劇やイベントにおいて、知覚処理に障害を持つ人たちへの配慮はどのように進められているのか?

今回のカナダのストラトフォードで行われるフェスティバルで、リラックスして観ることができる演劇が行われました。
これまで演劇を見ることがなかなかできなかった人たちが、観れるようにしたものです。
「この演劇のコンセプトは、気分を楽にリラックスして観ることができるようにというものです。
じっとしていなければならない、座っていなければならない、この暗いところでじっとしていなければならない。
そういったストレスをなくしたいと思いました。」
このフェスティバルのディレクターのシェリー・スティーブンソンはそう言います。
昨年試しに行ってみたところ、とても好評でした。
そのため、今回から正式に行うことにしました。
マーカスとトレイシー・キャンウェルの夫婦は、家族全員を連れて観に来ました。
7歳の自閉症スペクトラムのグレイスにとっては、めったにない機会です。
双子の妹のソフィアといっしょに、海賊の演劇を観て誕生日を迎えることができました。
「感覚の問題を抱えている子どもがいると、こうしたことは難しいものです。
ときどき映画を観に行っても、騒がしすぎたり、たくさんの人たちでいっぱいになってしまうので、
家族みんなで観ていることはできません。」
母親のトレイシーが言います。
「グレイスはふだん、一緒に座ることはありません。」
そう妹のソフィアも言います。
「これは素晴らしい機会でした。家族みんなで一緒に観ることができました。」
母親のトレイシーは涙を流しました。
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このフェスティバルは、カナダのオンタリオ州の自閉症支援団体や地元の組織が協力して行っています。
彼らは、公開前の演劇を観て、調整するべきことについてアドバイスを行っています。
発達障害のような知覚処理に障害をかかえる人たちにとっては大きなことになる、小さな変更を行っています。
「例えば銃声など、重要なことは多いのです。そういったものを変更します。」
テクニカルディレクターのエリッサ・ホースクロフトは説明します。
銃声の音は、半分にしたそうです。
また、劇場内を真っ暗にはせずに、暗い照明をつけるようにしました。
落ち着くことができなくなったら、休める静かな部屋も設けてあります。
トム・ハムザと娘の9歳のソフィーにとっては、完璧な演劇でした。
ソフィーは話すことはできませんが、見たものを理解することができます。
ソフィーが声を出しても、心配する必要が今回はないので、素晴らしくリラックスできたと言います。
「子どもも私も演劇を観ているてだけでなく、まわりの数百人の他の子どもや大人も見ています。
他の人たちが何を言って、どう反応しているのか、僕達と同じような反応であるのを楽しんでいるんです。」
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俳優たちは3ヶ月以上も舞台稽古を行ってきました。
決して諦めなかったとロング・ジョン・シルバーの海賊の一員を演じるジェイミー・マックは言います。
「演劇はまったく別のレベルのものになりました。
これは私たちがやりたかった演劇です。本当に。
この部屋にあふれる、無邪気な喜び。とてもうれしくなります。」
このようなリラックスして観ることができる演劇はカナダでは新しいものですが、
これで時代が変わるとマックは言います。
「これで、素晴らしいと満足をしてはいけないと思っています。
もっともっとできるはずです。
特別支援が必要な方たちや、家族、介護をする方たちがここに来て、観てくれることは本当に素晴らしいことだと思います。」
(出典・画像:カナダCBC
まわりに気兼ねなく楽しめたら、本当に助かります。
映画やプラネタリウムなど連れて行きたい気持ちはあるものの、もう何年も行っていません。
外や広いところで遊ぶのには、遠慮はないのですが、屋内でみんながじっと座るようなものは、やはり遠慮してしまいます。
しかし、子どもの楽しい経験を奪っていると思うと、悲しい気持ちになります。
 
発達障害児家族が楽しめる美術館の取り組み

(チャーリー)


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