- 他の兄弟とは異なる子どものトイレトレーニングにはどんな支援が必要か?
- 発達障害をもつ子どものトイレトレーニングにはどんなプログラムが効果的か?
- 一週間の集中トイレトレーニングプログラムの成果はどうやって評価されるのか?
4人の子どもを育てる母親のエイドリアン・ウッドは子育てのある問題に直面していました。
最年少の息子、3歳のアモスのトイレトレーニングをどうしてよいかわかりませんでした。
他のきょうだいとは違って、アモスは発達障害です。
「他のきょうだいとは違って、私は何をしていいのかわかりませんでした。
他の3人のときは難しくありませんでした。
コミュニケーションがとれて、数日くらいしかかかりませんでした。
しかし、アモスはどうしてよいかわかりませんでした。」
エイドリアンはいろいろ調べると、米ジョージア州のエモリー大学医学部が運営している行動プログラム療法を行うエモリー発達障害者センターを知りました。
このセンターでは、発達障害の子のための一週間の集中トイレトレーニングプログラムと、発達障害の子の家族へのトイレトレーニングのサポートを行っています。
「自分でアモスにトイレトレーニングを行おうとはしてみても、実践的な助けが必要だと感じていました。とても難しかったのです。
自分だけで、やらなくてはならなくても、あきらめてしまいそうでした。」
Facebookページで、エイドリアンの経験を知った作家のウッドは、この1週間のプログラムに参加しました。
療育しと一緒に、息子とは1日5時間トイレで過ごしました。
キャシー・ライスは、エモリー発達障害者センターのディレクターです。
発達障害の人たちは、コミュニケーションや日常生活におこる変化への対応に困難をかかえるために、トイレトレーニングは難しいものになるといいます。
「お母さん、お父さんや介護をする人は、濡れてから対応するようになり、待つしかないものと考えるようになります。」
キャシーが行っているプログラムでは、応用行動分析学療法によって、積極的な行動やスキルを身に付け、新しい習慣を作るようにするといいます。
「プログラムでは、動機づけをしてスキルを身につけるようにします。
トイレで、おしゃぶりをするというような好きなことと関連をつけたりします。」
シャロン・ハイネスはこのセンタでの行動支援スペシャリストです。
就学前の発達障害の子がトイレトレーニングに困難な問題をかかえていたために、このプログラムを始めたといいます。
「発達障害の子どもたちは、簡単には規則に従いません。
それぞれにあった支援方法が必要です。そうして子どもたちは慣れていきます。」
このトイレトレーニングプログラムは、平日の5日間続けて行います。
親たちは、子どもといっしょに1日5時間を過ごして、施設のトイレでは療育士がトレーニングを行います。
子どもたちは、頻繁におしっこがでるように、飲み物とスナックを食べます。
トイレに行くことができると、大好きな食べ物やお気に入りの動画を見ることができます。
「24時間365日、ずっとトレーニングのような感じです。
子どもが目を覚ますと、トイレに座ってトレーニングです。
特に最初は、1日中ずっとトイレに一緒にいます。
子どもが成功できるようにしていきます。」
このプログラムは、子どもがトイレでおしっこができるようになり、おもらしがなくなったら成功です。
子どもが、一週間の集中トレーニングで達成することができなければ、親は自宅でガイドラインにあわせてトレーニングを行い、成功させることができます。
エイドリアンは、8日間、息子のアモスのトイレトレーニングを始めています。
「ちょうど今朝は、息子は私の手をつかんで言ったんです。おしっこ、おしっこって。
私は息子をトイレに連れて行くと、うまくできました。
息子がトイレと私に言ったのは初めてのことでした。」
「トイレトレーニングは、それに困ることがなければ、問題になることはありません。
私は、息子のアモスにも他のきょうだいと同じようにできるだけ、たくさんのことを経験してほしいと思っています。」
(出典・画像:米TODAY)
トイレトレーニングは本当にたいへんです。
こんなプログラムがあるんですね。これはとても助かると思います。
本当にたいへんなので。
発達障害の子の家族には、当たり前ではない
(チャーリー)